【Vol.573】多層的リターンを考える!

【本のタイトル】
自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術

【著者】
上岡正明

【インプット(引用文章)】
成長のS字曲線の停滞時期にある時、私は「多層的リターン」を妄想するようにしています。多層的リターンとは、目標を達成することで得られる、様々な側面からのメリットやリターンを指します。
例えば、私がYouTuberになって得られる直接的なリターンは、広告収入を得られることですが、それだけをリターンに設定しているとモチベーションが持ちません。おそらく、夏場の苦しい収録で休んでいたかもしれません。
「お金を稼ぐ方法なら、この世にいくらでもある。なんでYouTubeしなくちゃならないの?」という自問を超えることができなくなってしまうからです。
しかし、ここで多層的リターンを考えてみると、YouTubeを成功させることで、「会社の宣伝になる」「YouTubeを使用したPRコンサルティングを提案できる」さらには「困っているクライアントにアドバイス」もできます。
また「社員が営業のネタに使える」「YouTubeに関する本の執筆ができる」「広告費を削減できる」「会話のネタになる」など、様々な複次リターンが考えられます。
私の場合は、もう一つ「コロナ禍の中でも新しいことにチャレンジし続ける背中を見せることで、社員を励ます」というのもありました。
実はこのように、直接的なリターンだけでなく、多層的なリターンを妄想できるかが、モチベーションを維持して努力するのに大変重要なのです。
こんな実験があります。アメリカのヴァンダ-ビルド大学の研究チームは、25人の被験者に、利き手の人差し指で7秒間に30回のペースでボタンを押し続けるというタスクを行ってもらいました。すると、タスクを最後までやり遂げようとする人と、途中で諦めてしまう人には脳の部位の活性度に大きな違いがあることが判明しました。
タスクを途中で諦めてしまう人は、脳の「島皮質」という部位が活発だったそうです。島皮質が活発になると損得勘定が働き、「こんなことをやってなんの意味があるのか?」と考えて、行動にブレーキがかかってしまうといいます。
つまり、日頃からコストパフォーマンスや損得勘定ばかりが行動原理になっていると、成果を感じられない自分に嫌気がさしたり、そもそもリターンと努力が見合うかを試算してしまい、行動できなくなってしまうのです。
逆に多層的リターンを妄想できる人は、例えボタンを押し続けるようなタスクでも、そこに様々な面白みを見つけていきます。
私なら報酬以上に「こんな体験、二度とないな」「この変な実験をSNSに投稿しよう」「営業の雑談のネタにしよう」「なぜ7秒間に30回なのか。終わったら教授に聞いて脳科学の知見を深めよう」といった具合です。
このように自分なりに多層的リターンが妄想できると、一見無意味に思える作業でも、モチベーションを切らさずに努力を続けることができます。
あなたも、目標が達成された時、どんな多層的なリターンが考えられるか妄想してみてください。それも手帳に書き留めておくといいでしょう。多層的リターンが増えれば増えるほど、仕事への頑張りも倍増してくるはずです。

【アウトプット(具体的アクションプラン)】
仕事へのモチベーションを高めるために、多層的リターンを考える!

#自己啓発 #読書記録 #自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド高速仕事術 #上岡正明

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SATOKEN/凡人の未来日記
「人はいつでもスタートラインに立つ事ができる!」そう考えています。たとえ、今まで中途半端な人生だったとしても、多くの失敗をしてきたとしても関係ありません!たった今から頑張ればいい!この瞬間から人生を変えることができるのです!そのことを証明するために、毎日noteを書いています!