【Vol.313】チームメンバーと「対話」をする!

【本のタイトル】
リフレクション(REFLECTION)自分とチームの成長を加速させる内省の技術

【著者】
熊平美香

【引用文章】
ここからは「対話」という学び方を紹介します。対話は、コミュニケーションの手段と捉えがちですが、実は、私たちの学びを支える土台となる力です。
私たちの認知は、物事のある側面しか見ることができず、そのため私たちの判断は限られた経験や知識に依存しています。視野を広げてより深く物事を考え、アンラーンする(学んだことを手放す)ためにも、対話という学び方が必要になります。
対話とは、自己を内省(リフレクション)し、評価判断を保留にして、他者と共感する聴き方と話し方です。このため、リフレクションができない人は、対話をすることができません。
対話を通して、思考を深める、多面的・多角的に物事を眺めてみるこというのは、学びの基本動作です。常に先生が正解を持っていて、「正解は一つである」という学校教育が染み付いてしまっている私たちには、対話は無駄な時間のように思えるかもしれません。しかし、1人の人間が、すでに知っている知識や物の見方で答えが出せるほど簡単な時代ではありません。対話は正解のない課題に答えを見つける手段でもあります。
一般的に、会議などで意見を述べるときには、「自分の意見がいかに正しいのか」ということに焦点を当てることが多いでしょう。説明が理路整然としていて、反論が出ないのが理想です。ゴールは、自分の考えに全員が賛同することです。
一方、対話では、1人のモノの見方ではなく、多様な視点を取り入れる方が、意見がより洗練されると考えます。多様な判断基準を可視化し、意見の質を高めることを目指します。このため、対話では、意見の背景にある判断基準やモノの見方に目を向けます。
その前提には、自分の意見を通すことではなく、自分の意見を題材に、対話を通して相互に学び、最良の答えを見出すことに価値を置く姿勢があります。会議で対話を行なうことができれば、会議は集合知を生かし、最良の答えを共に創造する場になります。
対話では、自分の考えに固執せず、評価基準を保留にする必要があります。評価判断を保留にすることで、初めて、自分の枠の外に出ることができるからです。まったく賛成できない意見を持つ人の世界を、評価判断を保留にして傾聴する事は、対話の作法です。
傾聴にしても、相手の意見に賛成する必要はありません。しかし、相手の考えに共感する必要はあります。そこで、認知の4点セットが役立ちます。「意見・経験・感情・価値観を切り分ける」で行ったように、自分の意見を認知の4点セットを使ってリフレクションする方法を、そのまま相手の意見に当てはめれば良いだけです。
全く賛成できない意見でも、次の3つの観点で聴きとることができれば、共感することができます。
■相手には、どのような経験があるのでしょうか?
■どのような感情がその意見に紐づいているのでしょうか?
■相手は何を大切にしているから、その意見に固執しているのでしょうか?
直接質問ができるのであれば、尋ねてみてください。もし、それが叶わないようなら、相手の話を聴きながら、想像してみてください。どのような意見にも、その背景には、必ず、経験、感情、価値観が存在します。

【具体的アクションプラン】
チームの力を最大限活かすために、チームメンバーと「対話」をする!

#自己啓発 #読書記録 #リフレクション #熊平美香

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