【Vol.580】クライアントファーストの行動をとる!
【本のタイトル】
自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術
【著者】
上岡正明
【インプット(引用文章)】
コンサルティングの業界では、よく「バリュー(価値)」という言葉を使います。
「その企画書はバリュー(価値)がありますか?」
「相手にとってのバリュー(価値)が見えない」
といった具合に使われます。
訳すと「付加価値」という意味です。バリューを受け取るのは仕事相手であり、相手にどんな付加価値を与えられるかが問われているのです。
ここで重要なのは、バリューを決めるのは、あなたではなく相手だということです。もしあなたが、最大限頑張った、時間もかけた、自分にとって価値があるもの、だったとしても相手がそうだとは限りません。
つまり、相手がしてほしいと思うこと、期待していること、それに応えることが本当の仕事です。
そんなことわかっているよ!と思うかもしれません。しかし、相手の立場で物事を考えることは、言うは易し行うは難し、の典型例です。
例えば、あなたが設定した「究極の目的」は、誰のバリューになることでしょうか。そこが見えていないと、せっかくスキルを身につけても、誰の役にも立たない可能性があります。
私の会社では、必ず「クライアントファースト」で物事を考えるようにしています。
例えば、ある社員にクライアントからクレームが入ったとしましょう。しかし、たまたまその案件の窓口が、担当社員ではなく別のアシスタント役のコンサルタントだったとします。
この時、クライアントファーストで行動できる人は、即座に担当社員に連絡を入れたり、上司に状況を報告して対応策を聞いてみたりと、クライアントを待たせないための策を講じます。
一方、バリューを理解していない人は、まず保身を考えます。できればクレームに関わりたくないと、担当社員が戻ってくるまで放置してしまうのです。
担当社員のためにクレームに対応したり、自分の時間を浪費してしまうことに納得がいかない気持ちもわかります。しかし、視点を「クライアントファースト」にしておけば、行動に迷うことはなくなるのです。
会社で働いていると、「あのマネージャーは楽をしている」「ボーナスの分配がおかしい」など、さまざまな不満が生じるでしょう。
できる限りそういった不満を解消するのは経営者の役割ですが、こういった自分自身の不満を解消するのに役立つのも「クライアントファースト」で物事を考えるクセです。「あのマネージャーが楽をしている」からといって、そんなことはクライアントには関係のないことです。
まずは、クライアントのための行動するのを価値基準にしていけば、必ずあなたの評価は高まります。
もし、今の仕事に不満があるならば、自身が「クライアントファースト」で行動しているか見つめ直してみましょう。その仕事ぶりは、あなたの「バリュー」となっていくはずです。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
仕事の不満を解消させるために、クライアントファーストの行動をとる!