【Vol.679】相手の強みを引き出すスキルを磨く!
【本のタイトル】
誰もが人を動かせる!あなたの人生を変えるリーダーシップ革命
【著者】
森岡毅
【引用文章】
C属性(伝える力や人と繋がる力を強みとする人)の方々に意識するようにおすすめしたいリーダーシップの完成形イメージがあります。「プル型」のリーダーシップです。C型ならではの強みとなる、相手の強みを引き出すスキルに熟達することがCの人とって勝算が高い勝ち筋となるでしょう。L属性(人々を統率して動かす力を強みとする人)の人も、T属性(思考を強みとする人)の人も、割合としては「プッシュ型」のリーダーシップ・スタイルをとる人が多いので、Cの人はその真逆で輝くのです。無い物ねだりかもしれませんが、私はプル型のリーダーシップこそが中長期的に最強なのではないかと思っています。
プッシュ型のリーダーシップは文字通り、自分の考えや意見を”相手の対して押す”ように影響力を行使します。自分のアイデアを相手や周囲に理解させて、明確に指示を出して、短期間で自分の望む方向に共同体を従わせたい時に非常に有利なスタイルです。私もそのプッシュスタイルで、とりわけ極端でした。強引な”押し相撲”で相手を押して押して押しまくる強烈な”プレッシャー”として、キャリアの前半を過ごしていました。
それに対して、プル型のリーダーシップとは、もちろん自分の考えを明瞭にプッシュすることもできるのですが、それだけではなく適切なタイミングで相手からアイデアやビジョンや戦略を引き出すことで相手に影響力を行使します。相手に適切な質問をする、上手に頼る、相手を活用することで、相手からさまざまな知見や協力を引き出し、共同体にとって有利な状況を作り出していきます。プッシュスタイルとの最大の違いはプルされた相手のやる気が段違いであることです。相手にしてみれば、プッシュされて人に言われたことを実行させられるのと違い、自分のアイデアなので主体的でモチベーション高く行動できるのです。
プルスタイルの達人は、素早いタイミングで自分の部下や周囲や上司を巻き込んで課題を共有し、さまざまな切り口や策を引き出すのがもう非常にうまい。そして、周囲はこの人が求めている目的に向かって喜んで「己のアイデア」を実現するべく動かされてしまうのです。これは相手の力を活用した「合気道」のような強烈なリーダーシップであり、周囲のリソースをフルに活かすという観点では、中長期ではプッシュスタイルよりも優れていると私は考えています。
私が多くの人を見てきた中での実感では、このプルスタイルの達人は、実は圧倒的にC属性の人に多いように思います。
【具体的アクション】
自分の特徴を活かしたマネジメントをするために、相手の強みを引き出すスキルを磨く!