【Vol.283】ヒーローになりきる!
【本のタイトル】
実践版GRIT やり抜く力を手に入れる
【著者】
キャロライン・アダムス・ミラー
【引用文章】
アメリカンフットボールの試合であらゆる種類のグリットが使われるという人はほとんどいないかもしれない。ここで大いに重要な役割を果たすのは、選手の思考や精神状態だ。鋭敏で、柔軟で、揺るぎないマインドセットを保つチャンスを最大化する必要があるからだ。
ジョシュ・ノーマンは、ユニークかつ愉快なやり方でそれを実践し大きく取り上げられた選手だ。カロライナ・パンサーズのコーナーバックとして大活躍をしていたノーマンは、試合が近くなってくると、毎日数時間、試合で演じる役の役作りをする。彼はまず、映画のヒーローや勇敢なキャラクターを1人決め、音楽やセリフなど集められるだけの情報を集めて自分のものにするのだ。
例えば、映画「グラディエーター」の中でラッセル・クロウが演じたマキシマスになりきったこともあったし、ファインプレーをした後に馬にまたがるパフォーマンスまでしていた。また別の試合では映画「トロイ」の主人公アキレスになりきっていた。彼は、毎回演じるキャラクターを変え、自分が試合で何に扮するかが絶対に対戦相手にバレない用にすることで、試合中の相手の心を乱し、自分は、試合のたびに目新しさを取り入れることで、フットボールへのワクワク感と情熱を保つことができるというわけだ。
ノーマンのこうした行為は、「何かになり切る」ことで難しいことに取り組もうとする人には馴染みがあるだろう。私の場合、以前ハプキドーという韓国の武術を習っていた時、白帯だったわたしたちに師範が「黒帯をしているつもりで歩け」と指導していたことを思い出す。そうするだけで、稽古の進みが格段に早くなるのだ。
【具体的アクションプラン】
ヒーローになりきる!
→仕事に取り組む際は、尊敬するビジネスパーソン(ヒーロー)になりきって、セルフイメージを高める!