【Vol.685】「自分が動く」のではなく「人を動かす」ことにフォーカスをあてる!
【本のタイトル】
誰もが人を動かせる!あなたの人生を変えるリーダーシップ革命
【著者】
森岡毅
【引用文章】
それまでは“相手を信用すること”の大切さに気づいていなかったのだと思います。自分がやった方があれもこれも上手くできると思い込むことで、自分を孤独に追いやる世間に対して突っ張ってプライドを保って生きてきた子供時代からの重い残滓が、他者を容易に懐に入れないバリアを常に張っていたように思うのです。だから他者を本気で信頼して頼るということが、どういうことか感覚的にわかっていなかったのです。しかし、悪戦苦闘の果てに、ここが最大の気づきになるのですが、人は自分を本気で信頼してくれる人のために本気になるのです。自分を信頼してほしいのであれば、まずは自分から相手を信頼しなくてはならない。人同士の信頼関係の基本中の基本ですが、ここが成立するか否かが、やはりシンプルな核心だと思います。さまざまなやり方はあると思いますが、最終的に「深い信頼関係をどう築けるか?」ということです。
そもそもリーダーの役割は、「自分が動くこと」ではなく、「人を動かすこと」です。率先垂範なども人を動かすための一手法に過ぎません。しかし20代の頃の私のように、自分が動くことに一生懸命なままで、本来の目的を見失っている人はとても多いように思います。現場で陣頭に立つ目的は、あくまでノウハウを周囲に学ばせるため、あるいは人々の士気を高めるためであって、自らの手で物事を解決するためであってはならないのです。もちろん、組織のための結果を担保するために、自ら槍を奪ってでも成果を確定させなければならないこともあるでしょう。しかし自らが槍を奪うのはあくまで例外と心得るべきです。なぜならその槍は、部下の”やりがい”や”経験を積むチャンス”を同時に奪っているからです。やるとしても、その”コスト”を支払っている自覚が常に必要で、自らの槍で解決することが習慣化すると、自分がいない戦局をまるで打開できない組織が完成します。本質である「人動かす」とは真逆の結果になります。
【具体的アクション】
リーダーシップ力を高めるために、「自分が動く」のではなく「人を動かす」ことにフォーカスをあてる!