【Vol.574】打席に立つ回数を増やす!
【本のタイトル】
自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術
【著者】
上岡正明
【インプット(引用文章)】
成功している経営者はよく「自分は運が良かった」という言い方をします。
しかし、「運」という概念は成功している人が言っている結果論であり、それを真に受けて「自分は運が悪い」と思い込むほどナンセンスなことはありません。
なぜなら、ビジネスにおいて「運」なんてものは存在しないからです。運だと思い込んでいるものは、実は確率論の話をしているに過ぎないのです。
仮に、サイコロを振って、1の目が出たら10万円もらえる仕事があるとしましょう。この時、1の目がでた人は運がいい、それ以外の目が出たら運が悪いと考えてしまうのが人間というものです。
しかし、これを冷静に分析してみると、サイコロを一回振って1の目を出せる確率は誰もが6分の1であり、それ以上でもそれ以下でもない現象が起きているに過ぎません。
例えば、24時間の間に何回でもサイコロを振っていい状況で、1の目が出たらその都度10万円をもらえる仕事ではどうでしょうか。
あなたは、サイコロを1万8000回振って、1の目を3000回出すことができたとしましょう。すると、3億円を稼ぐことができます。
しかし隣の人は、あなたより高速でサイコロを振ることができ、3万回振ることができたとしましょう。すると1の目は5000回出ることになり、結果5億円稼ぐことになります。
この時あなたは、自分が隣の人より「運が悪い」から、稼ぐことができなかったと考えるでしょうか。
いやそうではないはずです。「もっと早くサイコロを振ることができれば」と、自分の精神力の弱さや手の筋力の弱さなど、運ではない部分で、自分に原因があると考えるのではないでしょうか。
極端な例を出しましたが、現実のビジネスでも同様です。結局のところ、成功している人は、成功するまでにたくさんのサイコロを振っているから、一般人よりも富や地位を手にすることができているのです。
この本では、アウトプットの重要性を何度もお伝えしてきましたが、アウトプットこそ「サイコロを振る」行為に他なりません。そして、スピード感を持ってアウトプットすべき理由ももうお分かりでしょう。通常の人より10倍アウトプットすれば、それだけサイコロが当たる可能性が10倍に増えます。
だから、高速で仕事をこなしていくことが成功の秘訣なのです。
人生において、サイコロを触れる回数は誰でも増やすことができます。ビジネスには「運」などなくサイコロを振った分だけ成功する確率が上がる。是非、このイメージを脳に焼き付けておきましょう。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
成功の確率を高めるために、打席に立つ回数を増やす!