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渋谷の映像ベンチャー企業が縦型ショートドラマ制作に本気になった話:第1話「5月の号令」

※この話は実話に基づいたエンターテインメント&ノンフィクション&ドキュメンタリー&新規事業の裏側です

第1話:5月の号令

渋谷の街に根を下ろして6年。
THINGMEDIAは「渋谷最強の映像カンパニー」を目指し、着実に歩みを進めてきた。多くの企業や個人から映像を制作する仕事を請け負い、仲間を増やしてきた。

そんな中、2024年5月。
突如として会社の未来を左右する大胆な宣言が飛び出した。

「えっ!?縦型ショートドラマにTHINGMEDIAの未来を託す...!?」

この驚きの声とともに、THINGMEDIAの新たな挑戦が始まった。

社内で偉そうなポジションCOOのサトウは常々、
映像制作業界の激変を語っていた。
「俺たちはこの業界が築いてきた良いところは容赦なく取り入れ、滅びた方がいいところは容赦なく切り捨てて、自分たちのやり方を確立してサバイブしなければならない」

そして、その言葉が現実となる時が来たのだ。サトウは宣言した。

「THINGMEDIAは縦型ショートドラマで世界が轟くものをつくることに挑戦する!」
「この時代、映像制作会社は企業からの仕事を請け負うだけを軸にしていては生き残ることは厳しい。自分たちが考えてつくったものを制作し、発信し、それがビジネスになるサイクルをつくらないとダメだ。文字通り、クリエイターにならないと勝ち目はない。沈んでいくだけだ」


大きな目標を掲げつつも、具体的なミッションを設定することにした。

第1のミッションは
「3ヶ月で、自分たちがつくった縦型ショートドラマの総再生数100万回の突破」だ。

SNSを中心に急増している縦型ショートドラマ。
中国では3-4年前から既にトレンドになっており、
市場規模も2024年には1兆円に成長するとも言われる。

しかし、「横でいいんじゃね?」という声も上がる中、
サトウは断固として主張する。

「いや違う、横も良い、でもこれから縦はもっと熱い」

この挑戦のために集められた社内の精鋭メンバーは6人。
全員20代のSNSネイティブ世代だ。

彼らは自問自答する。
「自分たちが最も感度が高いこの世界で、自分たちがつくったコンテンツで世界を轟かせることはできるのか。
そもそも、まずは届くものをつくることができるのか」

そして、新しいレーベル名が決まった。「T36」
「T」はTHINGMEDIAの「T」でもあり、光よりも速いとされる粒子「タキオン」の「T」でもある。「俺たちは光よりも速く、ミッションを達成する。ミッション達成に至る攻略方法をハックしていく集団だ」
「36」は、SNSにおいて良質なコンテンツと認識される「36%の視聴継続率」を表している。


T36 1st logo


こうして3ヶ月後にバズる(?)縦型ショートドラマレーベル「T36」が爆誕した。

「これ、最初のミッションの3ヶ月で総再生回数100万回行かなかったらどうなるんですか?」
「行かない世界は存在しない」
「・・・ダメだ、話が通じない」

THINGMEDIAの新たな挑戦、そして若きクリエイターたちの熱い想いが詰まった「T36」の行方から、目が離せない。


「T36」が制作する縦型ショードラマはtiktok/Youtubeアカウント「タテドラ/TATEDORA」で観れます。既に5月からはじめて1ヶ月、何本か作品をつくりはじめてるので、忌憚なき意見、暖かい意見、お待ちしております。





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