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陶器食器屋さんでの素敵な出会い

学びは遊びでは、
骨董売り場や、陶器の食器を売っているお店に行き、自分が直感でいいと思ったものを買うということにしました。

今回は何軒か行き、買ったお店は三軒茶屋にある。KUNONという陶器屋さんでした。
私は自分のいいと思った直感を大事にしようと思い、あえて値札は見ないで買いました。

このお店は30名ほどの作家さんの作品を扱っており、
店主が直接、産地に出向いて買い付けをしているそうです。

そしてなんといっても、店主がとても素敵なお店です。


店主はもともと、北海道で家具を販売していたそうです。
そして、長い間働き、やめて退職金をたくさんもらえたそうです。
その時店主は結婚もしていたし、子供もいたのですが、
その退職金を全て使い1年間海外旅行に行きました。

その時のことを店主は、『その時は若かったから出来たこと、今だったら絶対やっていないし、その時はやればなんとかなったと』

この言葉が何となく自分の心に刺さりました。

そして、日本に帰ってきて陶器にハマってしまい勢いで、今のお店をオープンしたそうです。

この勢い、なかなか出来ないことだと思います。勇気があると共に『やればなんとかなった』と言えるところが素敵です。

そして、このお店今年の8月に家庭の事情でお店をたたむそうです。

聞いた時、少しびっくりしました。ですが、このことあまりお客さんに言わないようにしていたらしいです。

と言うのも、この事を伝えることで、なら買おうかな、とか最後だし買おうと言う理由で購入して欲しくなかったからです。

その理由は作った作家さんに失礼だから。。

店主が、産地に買いに行ったとはいえ、これを作ったのは作家さん、あくまでも置かせていただいているという考えだそうです。

その時私は、自分の作品をこんなに考えてくれている人がいることはとても幸せだなぁって思いました。

買い手、売り手のことを本当によく考えている店主で、なんだかこの時とても幸せな出会いができたなと実感しました。

そして、購入したのは、二枚のお皿です。
たまたま同じ作家さんを選んだそうです。私も陶芸を大学生の時にやっていたこともあり、いろいろ触って悩んで、その中から選びました。

これもまた何かの感覚が働いたのかと思います。

一つ目は平皿で、いろいろな用途があります。
その中でも決め手になったのが釉薬の美しさです。
何とも言えない光沢具合、光に当てるとまた表情を変え
使い手にいろいろ想像させる様な作りです。
店主もよく、夜遅い旦那さんにおりぎりを握ってあげるそうです。
ただ、作って置いておくんじゃなくてその食器を使うことで
生活に少しだけゆとりが出るそうです。
とても素敵だと思いました。

二つ目は、パスタ皿の様な、また違う使い方もできそうなお皿です。
元々、割烹料理屋の人が作家さんに注文してこの形が出来たそうです。
平たくなった所にそうめんや、蕎麦を置き
真ん中につゆを入れて頂くそうです。
もちろん真ん中に食材を入れてでも食べれます。
その皿の気に入ったところは、食材を華やかにする皿だからです。

私が思う購入を決めた、二つの共通点は、

まずはこれからの時期の清涼感。

そして普通の皿に盛りつければいいものの、あえてこの皿を使うことで
食卓に一つの華が咲きます。
この一手間がとても大事だと思い買いました。

あの店主の人間性と、店主の良さがたくさん詰まったお店はとても暖かく自然を話せちゃうような雰囲気の空間でした。畳んでしまうことはとても残念ですが、お店をたたむ前にまた来ようと思います。
とても素敵な出会いでした。

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