月経血コントロールへの考察
「昔の人は月経をコントロール出来た」こういった旨の話を聞いた事がないでしょうか?
色々ツッコミ所がありますが、最近生まれたトンデモ話という訳でも無さそうなのです。その理由として、私の母が曽祖母(母から見ると祖母)から「昔の人は月経を溜められた」と聞かされたのを私に話したからです。
曽祖母は私が赤ん坊の頃に亡くなっているので、この月経コントロール話は十数年以内に出来た新しい話では無いと推測出来ます。
私か母の記憶違いの可能性もありますが、このnoteではひとまず曽祖母が母に月経をコントロール出来ていた旨の話をしていたのを事実として話を進めます。
では何故曽祖母は今では否定的な意見の多い、月経コントロールを母に話したのでしょう?いくつか理由を考えてみました。
理由1 昔は出来た(1)
これは単純な話で、昔の人なら出来たという経血コントロールが事実とする説です。至極単純。
理由2 昔は出来た(2)
昔は出来た…とはいえ大多数の女性が経血をコントロール出来た訳では無いとするのがこの説です。
例えば世の中には耳を動かせる人がいますが、大多数の人は耳を動かす事は出来ません。耳を動かす筋肉が無いからです。
同様に昔も大多数の女性には経血をコントロールする筋肉が無かったが、ごく少数の経血をコントロールする筋肉を持っていた人が周囲に「自分は経血を溜められる。」と風潮したとする説です。
本人にとって嘘ではありませんが、大多数は真似出来ません。
否定的な意見が多い理由にもなります。
理由3 出来る訳無いでしょ!!
これは経血コントロールが嘘とする説です。
平安時代から経血をどうにかする為の道具が作られていたのですから、昔の人だからといって経血を我慢出来たとは思えません。
江戸時代にも古い布を使ったりして、何とか対策していたようですから。
では何故そんな嘘を曽祖母は母にしたのでしょうか?
月経コントロールは冗談だったのでは?
吉田沙保里選手は霊長類最強というキャッチコピーで有名です。
色々な大喜利もあります。
とはいえいくら強い吉田選手でも、隕石を片手でどうこう出来る程強くはありません。これらの大喜利などはネタ・冗談…つまりは嘘なのです。
Twitterで絵描きが「絵を描かないと人権が無くなる」と言っている事がありますが、そんな事で人権が無くなる事はありません。これも冗談ないし自虐ネタの一つです。
「何億年ぶりに◯◯した〜」という発言もネット上で散見されますが、人類の寿命を考えるとあり得ません。これも冗談、嘘です。
つまり曽祖母も冗談として母に「昔は月経を我慢出来たんだ。」と話したのではないでしょうか?
曽祖母からすれば実際は無理に決まっていると分かっているので、嘘である発言と事実のギャップを楽しめますが、母がその冗談を真に受けてしまったとしたらどうでしょう?
私は、月経コントロールの話は冗談を真に受けた人が広めてしまったと解釈しています。つまりは嘘です。
尿や便意を我慢出来る様に月経も自然と我慢出来るのであれば、生理用品が開発される筈がありません。
就寝中でもトイレは我慢出来るのに、月経が我慢出来ない時点でおかしいとは思いませんか?
もし月経コントロールが出来たとて
皆さん下腹部…臍辺りに力を込めてみてください。
これをずーーーーーーっと維持するのは大変です。
立ったり座ったり歩いたりする時にも維持するのは難しく、気を抜くと下腹部への力が抜けてしまいます。訓練をしたら身体を動かしていても、下腹部に力を込めたままでいられるかもしれませんが大変な事に違いはありません。
もし大多数の女性が月経をコントロール出来るとしても、きっとそれはとても大変な事でしょう。
比較的意識せずに我慢出来る便意や尿意と違い、意識的に我慢する必要があるからです。
ただでさえ人によっては痛みとかで集中出来ないのに、お腹にずっと意識的に力を込めるのは流石に厳しい。一瞬でも力を抜いたら経血が漏れます。
もし経血コントロールが可能だとしてもその難易度は高く、殆どの女性はもしもの時に備えて生理用品を使用するでしょう。というか私ならそうする。
一瞬の油断で服を汚したくない。
おまけ
生理が穢れとか言われていたのは、血が出るからだと私は思いました。
古代において生理が起こる理由なんて分かりません。
普通は怪我や病気でもしなければ血は出ません。
なのにある程度成長した女性からは血が出るようになる。
しかも人によっては生理痛などで苦しんでいる。
生理を呪いの類と受け取ってしまうのも、無理はないでしょう。
衛生面の問題もありますしね。