東京への旅。ブラックジャック展&高尾山
これは2023年10月25日~26日のできごとです。
はじめに
さすらうことにしたので、いままでなんとなく気になっていたけど行ったことがないところに行ってみることにした。
そんなわけで10/25-26に行ったのは高尾山。東京です。
なぜ高尾山にしたか
めっっっちゃくちゃおいしい、クラフトビールのブルワリー、vertereがあるらしいから
(のちに遠いとわかったので諦めた)
なんか高尾山いいところらしい
東京でブラック・ジャック展やっててついでに見れるかなと思った
高尾山についての予備知識は、ほとんどない。
「高尾山に登ってみたい」というと、たいていの人は「なんで?」「たいしたことない」と言う。でも私の感性と他の人の感性は一緒とは限らないし。たいしたことなくてもみんな行くから、いいところなんじゃないかと思った。
土日は人が多いらしいから避けよう。平日に行けるのが無職のいいところだ。
ゲストハウス発見!
朝から登ってみたい。ならば宿は高尾山の近く?
そう思ってGoogle Mapを見ていたら、高尾山の近くに素敵なゲストハウスを発見。
「Mt. TAKAO BASE CAMP」だ。
クラフトビールが飲めるレストランが併設されているらしい!
最高じゃないか。しかも、リモートワークやワーケーションのプランもある。パソコンを持って行って資格試験の勉強もしたかったので、ぴったりだ。
すぐに予約した。
ブラック・ジャック展
さて当日。のんびりと出発し新幹線車中でお昼を食べた。六本木ヒルズ森タワーの「ブラックジャック展」会場へ。六本木ヒルズは面白い展示をよくやっているので2、3年に一回は来ている。
平日だというのに、そこそこ人が入っている。さすが東京。しっかりマスクした。
展示されているエピソードとともに、ブラックジャックの原画を見ていく。
わたしはブラックジャックは全部読んだわけではないけど、それでも有名なエピソードは知っていた。
小学生の時読んでトラウマになった獅子面病の話、動物好きで手塚治虫の動物のマンガを良く読んでいたとき読んだナダレの話、体内に放置されたメスの話とか、見れば「ああ、そうだこういう話あった!」と思い出す。
もちろん初見のエピソードもあった。
そういえば自分は、医者になってマンガも描こうと思って医学部と漫画家を目指していたのだった。
墨汁の線の力強さが美しい。いいなぁ、迷わずズバッと引いてる。
で、夢中でじっくり見ていたら、かなり時間が過ぎてしまった。2時間半も経っていた。
大変、高尾山に向かわなければ!
高尾へ
地下鉄、電車を乗り継いで高尾へ向かった。東北の人間は首都圏の距離間隔がわからない。同じ東京だからと思っているととんでもなく遠いということを、何度経験したら覚えるんだわたしは。
仙台は私鉄がないからJR以外の電車に乗るのにいまだに慣れない。乗り換えはビクビクだ。でも無事間違えず、高尾山口に着いた。
もう真っ暗だった。
駅のすぐ隣に温泉がある!後で入りに来よう。
それにしても暗くてもこのへんがすっかり「山」なのがわかる。
素敵な山小屋の宿にチェックイン。まわりが真っ暗なのに浮かび上がる雰囲気がいいよね。
そこで、どうもレストランが閑散としているのに気づく。あ、ラストオーダーの時間を過ぎてた!そんな…。ハンバーガーとクラフトビール、味わいたかったのに。めちゃくちゃ空腹を我慢して来たので、がっかりした。
「ブラックジャック展でのんびりしすぎ…いや、そもそも東京に来るのが遅すぎた」
後悔しても仕方がない。
荷物をドミトリーに置いて夕飯を食べられる場所を探しに出た。
いちばん近くにあったお店に入った。
クラフトビールをまずは飲んで、ほっとひといき。アイルランド料理のワンプレートセットをいただいた。あったかくてほっとする味だった。
ビールを飲んでしまったので、駅の近くの温泉も諦めた。宿に戻ってからは少しPCに向かってAWSの勉強をした。
泊まったのはドミトリータイプ。
セキュリティボックスもある女性用の部屋だったので安心。毛布があったかかった。
翌朝。コンビニへ朝食を買いに行った。爽やかな空気。すでにコンビニには登山装備で来ている人たちの車がちらほら。出勤前の人もいる。
そうか、ここに住んで都心に通勤っていうのもできるわけかー。
見渡すとアパートもたくさんあった。
ここは、宿の一階。
登山・トレランの基地的な役割があるらしく、レンタルのシューズやトレラン用のリュックがならんでいた。いろいろなイベントも企画されているようだ。
壁一面を埋め尽くすシューズが壮観。東京にはこういうお店もあるんだ…それぐらい、ここに来て山を楽しむ人がいるということなんだね。
壁に貼られたマップ。高尾山から行ける山がこんなにあるなんて全然知らなかった。どおりで、海外の人も重装備で泊まりにきているわけだ。
あさごはん食べて、荷造りしたらチェックアウト。出発だ。
高尾山登山
駅のコインロッカーに荷物を入れて、高尾山に向かった。
行先表示に従って歩いていく。飲食店やお土産店、個性的な店がならんでいてわくわくする。下山後にじっくり楽しむことにしよう。
ケーブルカー乗り場へ向かう。あら、こっちのコインロッカーの方が安かった!
勾配を登りながらケーブルカーは進む。それにしても平日なのにぎっしりだ。休日はもっと混むんだろうな。どんどん高度を増す窓からの眺めを楽しんだ。
下りたところからいよいよ歩く。コースが複数あるらしい。吊り橋があるという説明書きに惹かれたので、「4号路」で行ってみた。
仙台の水の森公園を歩いているような道が続く。
今年は紅葉が遅いので、木々は色づいていない。が、気持ちがいい。気分良く歩いて行った。
吊り橋に来た。
先に歩いていた男性が「お先にどうぞ。差支えなければ渡っているところを写真に撮っていいですか、後ろ姿だけですので」というので、モデルになった。
怖かったらどうしようと思ったけど全然怖くなかった。
高尾山山頂
20分くらい歩いたろうか。思ったよりあっさりと山頂に到着。
たくさんの人が寛いでいる。わたしも持ってきた水を飲んだ。
おっと、ここからは富士山が見えるんだね!きれいきれい。
お店もあって、来た時はちょうど開店準備中だった。ここでおそばもいいかも、と思ったけど、下山後のお楽しみがあるのでね…
しばらく休んで、景色を楽しんだ。ぜんぜん登山の恰好じゃないひとたちが次々やってくる。そしてときおり、トレイルランナーがさっそうと駆けていく。こういう道ならわたしも走れるかなぁ、なんて、そんな甘くないよね。
アクセスが良いし、親しまれている場所なんだなあと思った。
下りは「1号路」を行ってみた。いくつかのお堂があって、階段を経由しながら降りていくと大きなお寺に着いた。
行きあたりばったり旅の悪い癖だが、こういう場所があるとはぜんっぜん知らなくて、ずいぶん天狗がいるなぁと思ったけど、天狗信仰があるんですね。
ひととおりお参りした。(AWS合格祈願)
ちょうどわたしが下っているころ、登る人と多くすれ違って、混んできたように思う。ツアー客も多かった。
リフトが怖かった
ケーブルカー乗り場まで戻ってきたので、気になっていた「天狗焼」を食べた。天狗焼はあんこに黒豆あんを使っているのがユニーク、おいしかった。実家へのお土産は黒豆まんじゅうを買った。
ケーブルカーとリフトどちらにも使える往復券を買っていたので、せっかくだから帰りはリフトにしよう!天気もいいし外の空気を感じて移動したい!
と思ってリフトにしたんだけど…
怖かった。
そりゃそうだ、急こう配を高い位置でガタガタゆれながら下っていくんだもの。落ちないようにバーを必死でつかんでいた。なぜかおろして座席に置いたリュックが落ちないか、それも怖かった。
そして、リフトは登りの人はけっこういるけど下りの人は全然いなかった。登りをリフトにすればよかった…
忘れていたが、実はわたしはここ10年ほど急に高所恐怖症になってしまったのだった。忘れるなよ…
さらに、わたしはスキーをしないのでリフトに数えるぐらいしか乗ったことがない。最後に乗ったのは、20代の夏、家族旅行で蔵王に行ったときじゃないか!なんでそんなわたしがリフト乗ろうとしたんだか。
リフトから降りるとき心配だったけど、ちゃんと誘導されたので問題なかった。
ちょっと、いや、かなりドキドキの体験だったけど、普段しないことをするのが旅というものだし。良かったということにしよう。
ビール!!!
さて山を下りてから絶対行こうと思っていたのが、こちら。
これが楽しみだったのですよ。
こちら、ゲストハウスとおなじ経営らしく、宿をチェックアウトする時挨拶したスタッフさんが店頭に居た。宿泊者は割引がある。
FUJIYAMA HUNTER'S BEER(静岡)の「森のたね」をいただいた。
いやー、山に登って、体を動かした後のビールは格別ですねぇ。
青空の下、テラスでしばしのんーびり。
すぐそばには外国人のグループが楽しそうに飲んでいる。
休みを取って来たらしい若い女性二人組も。
その後、もうちょっと腹にたまるものが食べたかったので、駅の近くをうろうろし、ちいさなお蕎麦屋さんで「とろろ芋のかきあげそば」をいただいた。高尾山はとろろも名物らしい。
朝は、登山の後に温泉入ろうかなと思ったりもしたんだけど、またビールのんじゃったから、風呂に入れない。
充分楽しんだし、仙台に帰ろう。
おわりに
実は、次の日から秋田の実家に帰省したのだった。一晩仙台で寝て、すぐ帰省ってやっぱり無謀だった。疲れた…
「さすらい」旅は、連続させてはいけないと実感したのだった。
それに、旅は楽しいけど、自宅でほっとする時間はやっぱりいいからね。
さて、高尾山は後から知ったが、おいしそうな料理のお店が他にもいろいろあったし、他にも魅力的な宿があったので、次回は遅く着いたりせずにじっくり滞在して楽しんでみたいものである。
東京在住の弟には「いったいなにをしているんだ?」と不思議がられたが、弟こそアクセスのいいこういう場所があるんだから行けばいいのに、と思った。