
引き伸ばし機用レンズのはなし2
先日、引き伸ばし機用レンズのはなしを投稿してみた。この時の引き伸ばし機は富士B690。
最近では引き伸ばし機用のレンズとデジカメの間にヘリコイドアダプターを入れて撮る人がいる。引き伸ばし機のレンズだけにシャープに撮れるらしいが、残念ながらその話ではない。正攻法的なレンズの使い方、つまり本来の引き伸ばし機としてのレンズの使い方による比較である。
3つのレンズで同じ条件でプリントしてみた。印画紙はイーグルのバライタ紙(六切)に焼いて、スキャナーで取り込んだ。
写真に黒枠があるので察してもらえると思うが、引き伸ばし機はフォコマート1Cである。
撮影の時のレンズはマイクロニッコールAF105mm、さすがにシャープでお気に入りのレンズである。
なお、フォコマートだとつけられるレンズとつけられないレンズがあるので、引き伸ばし機用レンズだとなんでもつくわけではなさそうだ。



シュナイダーはやはり濃い。フォコターはなんとなく柔らかい。レンズが古いせいもあるのだろうか。
暗室仲間の間では、相手がLeicaのレンズを持っていることが分かっているときは、焼いた写真を見て、かまをかけて「ライカのレンズ?」と聞くのが流行っている(笑)
レンズの違いなんてわかりゃしないのに、言われた方は「え!やっぱわかるの?」となり、話が弾む(笑)
ライカのカメラとレンズで撮影し、フォコマート(フォコター)で焼くと柔らかいプリントに仕上がるらしい。なんか「完全なる純正品」という感じがして気持ちいい。柔らかいプリントは単純にレンズが曇っているという噂もあるが(^_^;)
ということで、引き伸ばし機のレンズにもこだわりだしたということで完全に引き伸ばしレンズ沼の住人ですわ。