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東京から今治へ、半移住。タオルをつくりに。
大学卒業してから、ずっと東京で働いてきました。
それが今や中核都市でもない今治に拠点を移して働いているのは、「都会が嫌になった、もう疲れた・・・」という何かから逃げ出したいっていう衝動からではなく(そんな考えもなかったわけではないのかも)、「もう都会にこだわらなくたっていいんじゃない?」というアイデアがもう何年も頭の隅で浮かんできていて。
※イケハヤ氏の影響はまったくありません。
今治どころか四国すら、自分にとってはほとんど行ったことがない未踏の地だったわけですが、
・実際にそこにいることで、もっと密度の高い仕事ができるんじゃないか?
・東京にこだわらなくてもうまくビジネスをまわせるんじゃないか?
というなんともふわっとした想いで、今治にたどりついてしまいました。
キャリアを生かしたい!
働いている人にとって地方移住に求めるものって大きく言えば2つだと思うんです。
1つは、「ワークライフバランスを余裕あるものにしたい」というようなQOL(生活の質)を上げるということ。
そしてもう1つ、特にバリバリ働きたい層にとって「そのエリアが好きでこれまでのキャリアを無駄にしない仕事に就きたい」ということ。
履歴書に書ききれないくらいの転職回数を誇っている自分ですが、「ファッション×ブランド」であることは一貫しています。
ブランド(特にファッション)はどうしても栄枯盛衰が日常茶飯事のため、転職回数が多いのはこの業界ではそんなに不思議なことではありません。
そして転職していくうちに、そのブランドから求められる業務要件範囲はそれぞれのブランド(もしくは企業)ごとに少しずつ異なってきます。
・MD職だけどSPツールをデザインから作る。
・営業職だけど在庫管理のため販売管理システムの責任者をする。
・パソコン操作が得意なのでブランドのWEBサイトを作る。そしてEC運営も。ついでにマーケティングも・・・・
ブランド創設のブランディング立案実施から、ECサイトの運営あたりがもっとも好きな分野なのですが、その辺に関わるとなぜかERPの業務要件定義にまで範囲がひろがるのもよくある話で。
なにかいろんな業務に対応しているうちに、そのうちデザインとパターン以外はなんでもできちゃう便利屋さんへと自分は進化?してきたのです。
地方移住に求めるもので書いた2つのうち、「QOLを上げたい」というのはあまり意識していませんでした。なにせ知らない土地なので。
そして、東京では引っ越し魔かよ!ってくらいあちこちに住んでみたのですが、最後に見つけた町田という街が大好きで、QOL的には満足しているからです。
※「町田に住むべき5つの理由」という記事をblogにあげています。
自分にとっては、もう一つの「キャリアを生かしたい」というのが一番のモチベーションでしょう。
ファッション企業であっても今どきはそこそこの規模になると業務は細分化されており、精度も高くなるでしょうからそれはそれで良いのですが、一からブランドの立ち上げにかかわる醍醐味も楽しいもので、それが自分にはできるんじゃないかなと思ったし、またこれまでのキャリアを有効に生かせるのか試してみたい!と考えたわけです。
もちろん、「キャリアアップ」にもつながるはずと信じて。
今治での出会い
キャリアを生かしたい!という想いから「自分で立ち上げる」ことももちろん考えたのですが、性格的に「誰かの役に立ちたい」というスタンスで働くのが好きなのですよ。そうなるとそんな自分のキャリアを必要と考えてくれる企業が必要なわけで。
もんもんとしていた2018年の夏、自分にとって運命的な出会いがあり、今治のタオルメーカーとの縁が深まることになりました。
そのタオルメーカーは、卸とOEMをメインにまもなく創業100年をむかえようとする今治の老舗企業。とても良質なタオルを製造しています。
タオルとしての本質的な機能は群を抜いているので、それにプラス、ブランド化をしてあげれば企業価値が爆上げするでしょう、という話をさせていただきました。
共感を得ることができたのか、それとも「ものはためし」と考えてくださったのか、初対面から一ヶ月後にはもう物件の契約が完了していました。トントン拍子に今治に拠点ができたのです。
ファッション企業でのキャリアを「タオル」に?
タオルというアイテム、永らく「低関与商材」という位置づけでした。
「お中元などでいただくもので、自分では購入しない」「タオルなんかなんでもいい」という認識が割と一般的であったようですが、ここ数年「自分で選んで購入するもの」という意識に変わってきています。
※花王「くらしの現場レポート」より
上質なタオルの製造技術(実用性はもちろん、肌触りのここちよさ、やわらかさ、耐久性・・・)があるわけなので、ほんの少しブランディングを行うことで、
「どれでもいい」タオルから「これがいい!」というタオルへと仕上げていくことに関わることができるのは本当に幸せです。
「しあわせを与えることができるブランドつくり」というのは、これまでの洋服に関わってきたキャリア=ファッション・ビジネスでのキャリアを十分生かすことができるはずです。
「おしゃれファッション・タオル」という特別な位置づけを目指していきたいと考えています。もちろんもともと上質なタオル製造技術があればこそなのですが。
そんなわけで、一ヶ月のうち三週間は今治、残り一週間は東京・町田と、半移住生活が始まっています。
あ、あと趣味はロードバイクなので、しまなみ海道を走れるのもたのしそうだなあ、という動機もありましたw
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![sato isao](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20216234/profile_3691233e7176e41b1e53011611758f21.jpg?width=600&crop=1:1,smart)