ブーケ・セラピー1月開催テーマご紹介vol.2:ロミオとジュリエット効果のこと
こんにちは♪
咲凛さとです。
ブーケ・セラピーは、ブーケを束ねる過程を通して、ご自身の「エネルギー」と「感情」を解放することに比重を置いた一種のイメージワークです。
今月1月は「ロミオとジュリエット」をテーマに束ねます🤍
💜1月19日開催分は、残り1席です。来週1月14日迄申込締切延長いたします。
💜1月28日は、大阪で開催予定です♪こちらのお申込期限は、1月19日までとなります。
詳細お申込みは、こちらからどうぞ。
今日は、「ロミオとジュリエット」の物語を「思考的」に読む試みにチャレンジいたします。
ロミオとジュリエットが出逢って、2人が息絶えるまでの日数は、たったの5日。
何が彼らをそこまで駆り立てたのでしょうか?
真っ先に思い浮かぶ言葉は、「若気の至り=若さに任せて無分別な言動を取ること」。
それ以外にも、物語から浮かび上がる人間の心理作用を4つご紹介します。
日常生活において、ご自身の言動や対人関係を振り返るのにお役立ていただけたら嬉しいです🤍
⬜️ロミオとジュリエット効果
こんな経験ございませんか?
✔︎「ご当地限定品」「最後の一つ」と言われるとその商品を無性に手に入れたくなる。
✔︎周りが「あんないい加減な男とは早く別れなさい」と言えば言うほど、「彼の良さは私にしかわからない!彼の1番の理解者になりたい」と周囲の助言をガン無視する。
ロミオとジュリエットの間には、宗教の違いからくる家柄の違いが、「大きな障害」として立ちはだかっていました。
周囲が反対すればするほど、2人の気持ちは高まっていきます。
この物語から、「ロミオとジュリエット効果」という言葉がうまれました。
この「ロミオとジュリエット効果」ですが、更に強まるポイントとして2つあります。
希少価値と禁止です。
①希少価値
この人・物「しか」ない!。そんな風に思って誰かや物に執着してしまう経験、少なからずあるのではないでしょうか?
簡単に手に入れられものに人は価値を感じにくい性質があるようです。
この心理は、ビジネスにも活かされています 。
例えば、高級ブランド品。HERMESのバーキンとかRolexの超高級腕時計やNIKEの限定スニーカーなども、希少価値が多いに働いているかと思います。
人が持っていないものを欲しがる心理(スノッブ効果)が働くことで、限定性や希少性が価値を発揮します。
人は「限定」と言う言葉によって、簡単には入手できない希少価値の高い商品と感じて需要が増えます。そして更に入手困難となり、その物の価値が更に高まります。
✔︎個数限定
✔︎地域限定
✔︎期間限定
こんなセールストーク、日常生活の中で見かけることが多いかと思います。
子供の頃、近所の雑貨屋さんは、「年中閉店セール」でした笑笑。いつ店じまいするのかと、子供心に興味津々だったことを覚えています。
セールストークも、使いすぎるとその効果は薄れてしまうようです。
②カリギュラ効果〜脳にNOは無い〜
「ここから先、このブログは読まないでください!」
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ダメ!と言われると、読み進めたくなるのが人の心の動きかと思います。
「タブー」を破りたくなって手を出してしまう経験、ありませんか?「脳にNOは無い」と言われているように、頭の中は禁止をYESと理解するそうです。
このタブーを破りたくなる心理を「カリギュラ効果」と言います。
✔︎健康診断前日夜9時以降の飲食は厳禁
→9時直前にめっちゃ食べたいものが浮かんでくる。食べちゃった。
✔︎タバコは吸わないでね。by奥様
→隠れて吸ってる旦那様
✔︎失敗は二度と許されない!
→失敗を繰り返しちゃう…
✔︎不倫絶対にダメ!
→不倫を辞められない。
ロミオとジュリエットの恋愛は、どちらの親同士も猛反対しています。最初は、ジュリエットの乳母は2人を応援していました。しかし後半から、乳母も結婚に反対の立場になります。
ジュリエットは、父親から勘当を言われてしまう始末。そこまでして反対されたならば… その道に進みなさいと脳は理解してしまったようです。
この「カリギュラ効果」は、「心理的リアクタンス」という側面も持ち合わせています。
⬜️心理的リアクタンス
人は、他人から強制されたことは無意識に反発的な行動をとってしまいます。天邪鬼の心理です。
例えば、自分から進んで掃除をしようとしていた時に、「掃除しなさい」と親に言われたとします。その途端、掃除する意欲が失せて、掃除しない態度に出ます。
相手の指示と自分の予定していた行動が一致していたとしても、相手の指示に従うほうがメリットが多いとわかっていても、「心理的リアクタンス」は生じるそうです。
「カリギュラ効果」も、禁止によって選択の自由が奪われて反発が生じます。よって、「心理的リアクタンス」の一つに位置付けられています。
今日、わたくしは、「心理的リアクタンス」を目の当たりにいたしました。デパートでエスカレーターを逆走して走り回る男の子に遭遇しました。お母様は必死になって「ダメ!辞めなさい!ダメ!」と声を上げてらっしゃいました。男の子は更に走り回っていました…
⬜️選択肢を与える。
ロミオとジュリエットは、選択の自由を見事に奪われています。
タブーによって、選択肢が無い状態です。選択肢奪われ極限まで追い詰められた2人は、「死」を選択する結末を迎えます。
✔︎親同士が敵対し合う・禁じられた結婚
✔︎周囲も敵対し合う・交流が禁じらた間柄
✔︎自由に行き来できない間柄
✔︎親が決めた結婚相手と、決められた日に
結婚しなければならないジュリエット
✔︎人を殺した罪でヴェローナを離れなければ
ならないロミオ
周囲は、2人をコントロールしようと必死になっています。
コントロールがある限り、「信頼」は存在しません。このことは、他者との関係だけでなく、自分自身との関係においても当てはまります。
「失敗しちゃダメ。うまくやらなきゃダメ。」
「べき」「せねばならない」「○○はダメ」
そんな思いが湧いてきたならば…、選択の自由をご自身に与えることをお勧めします。そうすることで、心が楽になります。
膵腫瘍を患ったわたくしは、この言葉を実感しています。
もし人間関係に悩んでいらっしゃるならば、まずはご自身に「選択肢」を与えること。ご自身「が」選ぶ、ご自身「で」選ぶという意識を持つことが大切です。
そして、お相手にもお相手の選択する自由があることを認めること。この意識が、悩み解消の鍵なのかもしれません。
最後に、わたくしの1番好きな言葉をご紹介したいと思います。
ロミオとジュリエットは、悲劇の結末を迎えるからこそ名作として成立します。
このゲシュタルトの祈りの意識を、当時の大人たちが持ち合わせていたならば。
「お前の人生なのだから。好きにしなはれ」と、ロミオとジュリエットが周囲から言われていたならば。
結末は大きく変わっていたかもしれません。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
咲凛さと
ブーケ・セラピー1月
「ロミオとジュリエット〜その家の名を捨てて、わたしを愛して」
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テーマご紹介vol.1