ブーケ・セッションを受けるとどう変化するのか。:クライアントA様の事例・その3「ブーケ・セッション編」
こんばんは。
ブーケ・アーティストの咲凜(えみり)さとです。
この記事は、私のホームページにて、2024年6月に公開した記事になります。
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本日は、クライアントA様の事例ご紹介その3です。事例掲載について、A様のご承諾を頂いております。A様、いつもご協力いただきありがとうございます。
前回までの事例ご紹介記事:
A様の特色
改めて、A様の特色を再掲載させていただきます。
30代
感性豊かで感受性の強いHSP気質の方。
豊かな感性や感受性を思考で押し込めいる傾向が強い。
熱中する好きなものは、まだ把握できていいない状態。
明るくてユーモア溢れる、よく笑う方。
行動力がある。
自律系武闘派女子の典型
バリキャリ女子。海外勤務経験あり。
愛されキャラ。特に歳上から可愛がられる。
凄まじい情熱の塊り。
自分責め・自己嫌悪もある。
周囲の期待を最優先にして、自分の本音を押さえ込む傾向が強い。
アンダーグラウンドの恋で、本来のご自身を思いっきり出してた。
その恋を終わらせたが、いまだに余波を受けて感情アップダウン出ることもある。
これまでに、心理カウンセリングを長く受け続けてこられて、様々な問題に向き合い続けていらしゃった。
ブーケ・セッションご参加の動機
A様のご参加動機は、「執念・執着」を束ねることで解放したいとのことでした。感情の波に飲み込まれる時の対処法についてもヒントを得たいとの思いもありました。A様は、私のことを「A様ご自身の変化を見守る存在」として位置付けてくださっています。その安心感からも、ブーケセッションにご参加申込をいただきました。
ブーケ・セッションご参加前のA様の状況
心理カウンセリング後の「花カフェ」ご参加を通して、「直感」に委ねて決める感覚を掴み始めていらっしゃいました。日々の生活でも、ご自身を緩めることを継続して取り組み続けていらっしゃいました。それでも、思考的になってご自身を責めてしんどくなる時もあるとのことでした。
A様のセッション中の気づき
ブーケ・グループセッションは、2部構成になっています。前半は、テーマに関する事前課題をシェアいただきます。後半は、前半シェアの流れを元にブーケを束ねてまいります。
前半:シェアタイム
今回取り扱ったテーマは、「恥じらい」でした。A様は、いくつかある恥じらいエピソードの中から「元彼」のことを選ばれました。そのエピソードを深掘りしていくなかで、A様の後悔や心の傷が浮かび上がってまいりました。
・嫌われることへの怖れ
・周りに遠慮して自分を抑えてしまう
・「重たい自分」という自己認識
・元彼への罪悪感と後悔後半:ブーケセッション
前半のシェアタイムを元に、どんなご自身になっていたいかをシェアいただきました。A様のお答えは、「軽やかになっていたい。前に出ていけるようになりたい」とのことでした。続いて、ブーケのご説明の後に実際に束ねていただきました。
次の章で、ブーケ・セッションの心理的効果に浮いて、A様の変化と気づきとともにご紹介いたします。
ブーケ・セッションの心理的効果10
ブーケ・セッションがもたらす心理的効果を、A様の変化・気づきとともに10個ご紹介します。
1.過去の傷・後悔への癒し
「恥じらい」というテーマで出てきた元彼への罪悪感・後悔などのA様の心の傷。直視できなかった過去の心の傷が、ブーケを束ねる過程を通して癒やされていきました。束ね終えた後は、呼べなかった元彼の名前をブーケに付けて、何度も笑顔で楽しそうに呼んでいらっしゃいました。セッション後のお茶会の場では、元彼との楽しいエピソードも思い出してシェアしてくださっていました。
2.感性感覚が刺激され、心身が楽になる。
花を束ねていくことで、意識せずとも感性感覚が刺激されます。感性感覚を刺激することで思考の蓋が剥がれ、あるがままの本来のA様が出ていらっしゃいました。心身も楽になり、目一杯楽しんでくださいました。
3.直感感覚で決めることを体感
ブーケセッションでは、テーマに合わせて20種類近くの厳選花材を取り揃えています。束ねる行為は、「選んで・決める・束ねる」の連続です。A様は、束ねる過程を通して「直感感覚で決める」ことを体感されました。
4.男性性・女性性のバランスを体感
花は、「女性性」の象徴です。ブーケは、女性性だけで成り立っているかと言いますとそうではありません!「男性性」もしっかりと出番があります。「男性性」と「女性性」のバランスを整えてくれるのがブーケです。「男性性」過多になった時と「女性性」過多になった時にどういう状態に陥るのか、それをブーケを束ねる過程を通して可視化できます。A様も、この男性性・女性性のバランスを体感いただきました。
5.思考的になっている状態が可視化できる
A様は、思考に陥った時のご自身の状態を束ねる過程を通して気付かれました。思考に陥った状態の時は、ただブーケを何度も回し続けているだけで一向に花を選べていない時だったとのことです。
6.「委ねている」状態を体感
花と直感感覚に委ねている状態を、束ねる過程を通して体感されました。A様は、その時の状態をスーッと抵抗なくブーケを束ねている時だと仰っていました
7.作品を自分の手で束ねることの意味。
A様は、ご自身で束ねることの重要性も伝えてくださいました。手先を動かすことでインスピレーションが降りてくるとのことです。A様以外にも、創作活動に生かしてくださっているご参加者様も多くいらっしゃいます。
8.プロセスに委ねることを体感
プロセスを信頼して委ねることが、ブーケを通して体感できます。
9.完成したブーケ作品を通して、「本来の自分」に気づく。
「軽やかになりたい!」というのが、束ねる前のA様のビジョンでした。
束ね終えたブーケは、ご覧の通りクレマチスが自由に飛び出すとても軽やかなブーケでした。「重たい自分」という自己認識が、ブーケを束ね終えた瞬間に見事に覆っていました。
ご自身の「軽やかブーケ」をご覧になった瞬間、会場にはA様の高らかな笑い声が響いていました。私も、思わず釣られて笑い出してしまいました。
10.帰宅後も続くセルフセッション
ブーケ・セッションは、帰宅後もブーケのお世話を通して癒しの効果が持続します。A様は、ご自身で束ねられたブーケを大変気に入って可愛がってくださいました。毎日、ブーケと対話されていたとのことです。その対話を通して、ブーケからこんなメッセージを受け取っていらっしゃいます。
A様は、楽しい・面白いと感じる瞬間にフォーカスすることで、問題が問題ではなくなっていたと仰っています。今までは、重箱の角を突くように問題探しを続けていたとのことです。
A様の気づきの深さとひたむきに日々の努力を続けていらっしゃるお姿に、私はたくさんのことを教えていただいています。そして、ブーケ活動継続に対しても大変勇気づけられています。A様、いつもいつもありがとうございます!
私の心掛け:安心安全な場創りと自由な表現
ブーケ・グループセッションの場で、私が絶えず意識していることは次の3つです。花カフェ・心理カウンセリングの場でも意識していることです。
安心安全でリラックスできる場づくり
自由に表現をして頂くこと
楽しんでいただくこと
私は、ご参加者様ご自身の言葉にできない様々な感情を、自由に思うままに表現していただきたいと願っています。そのためには、安心安全な場は必要不可欠です。ご参加者様がリラックスして、伸び伸びとセッションを受けていただける環境づくりを心掛けています。
ご自身が表現しようとされることに対して、第三者が指図命令や否定する環境では心身のリラックスはできません。必要最低限・スパイラル(ブーケの要)については守っていただくように致しますが、表現方法についてはご参加者様の意思に委ねるスタンスです。束ね終えた後の手直しについても、ご参加者様のご意向をお伺いしながら行っております。
「こんな方にブーケ・セッションお勧めします。」
A様から、こんな方にこそブーケ・セッションをお勧めしたいとのお言葉を頂戴しました。
思考を止めたい方
言葉にするのが苦手な方
感受性高い方
アーティスト気質な方
身体から落とし込みたい方
ライフワークやビジョンをブーケを通して見ていきたい方
情熱的な方、エネルギー有り余る方
今後のブーケ・セッション開催日程
花とブーケを通して、あなたに癒しと喜び・たくさんの気づきをお届けできることが私の喜びです。あなたとご一緒できることを、心待ちにしています。
今日もお読みいただきありがとうございます。素敵な1日をお過ごしくださいませ。
咲凜(えみり)さと
花まみれの空間でのお茶会も毎月開催しています。
遠方の方や深くお話されたい方向けに、個人セッションもご用意しています。