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働きたくない。

働きたくない。

ぼくの銀行口座の残高はずーっと低空飛行をしているのだが、6月に入り、「所得税・住民税」「国民健康保険料」「国民年金」の請求が来たので、低空で飛び続けることすらできず、滑走路に頭をぶつけそうになっている。去年の6月もそんな感じだった気がする。実家に住んでいるので毎月少ないながらお金は落としていたのだが、最近はそれすらもやり続けられるか怪しい。

だから、ぼくは急いで銀行口座に日本円を注入しなければならない。じぶんで働いて稼ぐのか、だれかのヒモになって代わりに払ってもらうのかはわからないが。

今はクラウドソーシングで安い執筆案件を請け負っているのだけど、安い分大量に仕事をこなさなければならないので飽きてきたし疲れてきたし怠くなってきた。もうやりたくない。今抱えている案件で最後にしたい。



働きたくない。

それでも今は何かしらで金銭を集めなければならない。「だれかのヒモになりたい!」とも思うのだが、なろうと思ってなれるものでもない。生活保護を貰って生活したいという気持ちもあるが、心身ともに健康でバリバリ働いている母親がいるので、貰うための条件は整っていない。

なので、そこらに関しては一旦諦めている。そうなると、働くしかないなぁとなる。

クラウドソーシングを始める前はウーバーイーツの配達を大阪市内でやっていたので、それを再開させようかとも思った。

ぼくは堺市に住んでいるので新しく対象エリアになった堺市エリアで家のチャリを使って配達するか、もしくは以前のように大阪市エリアまで電車移動して自転車レンタルして配達するか、という2択がある。

だが、堺市エリアは配達依頼が少なすぎるし、大阪市エリアで配達するなら電車賃やら自転車レンタル代やら経費がかかりすぎる。そのうえ、以前ほど稼げるわけでもなさそうだ。これも諦めよう。



働きたくない。

と、なると、特別な技能も経験も資格もないぼくは「アルバイトするか〜」となる。とはいえ、ぼくは過去に、3ヶ月契約の温泉リゾートバイトを3日目の休憩時間中にバックれてしまったり、池袋の居酒屋バイトを出勤10回目くらいで急に辞職し、働いた分の給料7万円が貰えなかったりとかあったので、少し気が重い。

まあでも気が重いなりに何とかやるしかないなぁ、と思いながら、デリバリー、ネカフェ 、塾講師などいくつかアルバイトの応募をした。

そして、今日、そのうちのひとつであるデリバリーのアルバイト面接がある。

デリバリーの良いところはなんといっても「髭を剃らなくても良い」というところだ。ぼくは顔が童顔のくせに髭の伸びるスピードがとても早いので、毎日髭を剃るのが面倒くさい。だから、この項目はぼくにとってとても重要だ。あと、「昼間に働くことができる」「接客をしなくていい」というところも魅力だ。

逆にデリバリーの懸念点は2つある。

1つ目は「バイト先まで電車移動をしなければならない」ということだ。大阪市まで電車移動してウーバーイーツをしていたときもそうなのだが、電車賃はかかるし、日本の電車のアナウンスは騒音レベルでうるさくてストレスだし、かなり嫌なポイントだ。

2つ目は「事故が怖い」ということだ。睡眠障害が完治していない僕のような人間が仕事で何度もバイク運転をしてしまうと、どこかのタイミングでマイクロスリープ(一瞬寝ちゃうやつ)を起こして事故を起こしかねない。これがかなり怖い。車の運転をするときはレッドブルとかコーヒーとかで誤魔化すのだが、仕事で何度も運転するとなると話が変わってくる。

こういった懸念点もあるので、気の重さはさらに重なる。



働きたくない。

そもそもこれだけ社会が発展して食べ物も服も家も全国あちこちに余り散らかしているのに、働かなければならない理由がわからない。不況でも金余りは起こっていて、社会全体の富が足らないわけではないのに。働くことが必ず社会貢献になるという時代はとっくに終わっているというのに。

働きたくない。







里芋です。