「ウェルビーイング・デザインレビュー」お互いの関係性で、相乗効果を高める
もはや無条件で行うべきと言っても過言ではない「デザインレビュー」ですが、習慣化する中で、こんなことはありませんか。
習慣である分、これが積もるとうまく行かないこともあるでしょう。
レビューで良い方向に導くために僕が思う最も重要なことは、ポジティブな空気感だと思います。
デザインレビューについて書かれた素晴らしいnoteを参考にし、僕の経験を交え、ポジティブなデザインレビューを行うためのハウツーを書きます。
良いデザインレビューは「ポジティブな雰囲気で行われる」
ポジティブということ自体、感性によりますが具体的に
状態だと思います。それには3つの条件があります✍
1.お互いに信頼関係がある
信頼関係は、「築かれている」ことが大事です。
近い距離で仕事する仲間でない限りは、デザインレビューからは築かれにくいです。
2.レビュー対象が画面上のアイディア
否定しない。また、否定されていると捉えてはいけません。
アイディアは結果のための種で、レビューは肥料や日光や水です。そして、人格を対象にしてはいけません。
3.お互いに素早く、明確に
溜め込まず、早く依頼します。また、返しやすいように依頼します。
まず信頼関係があると、サクッと依頼できます。そこにレビュアーの負担を少なくするフォローがあると、結果としてレビュイーも理解の負担が減り目標に向かいやすい状態になります
🫂良いデザインレビューにするためにお互いで意識する
日頃からのコミュニケーションで信頼関係を作る
Slack1通でもカジュアルな雰囲気で会話する
プロジェクトやレビュー開始時に挨拶をする
などなど。やり方は様々なため特定できません。
ただ前述のようにレビューだけで信頼をつくるのは困難なケースが多いため、たとえそうなっていたとしても、地道に少しずつ接点があると印象が良くなりそうです。
同じ目的をもっていることを思い出す
この一件をよりよく伝える
会社やプロダクトのタッチポイントでより良い印象を作る
単純に自分の目線では気づかなかったことを得られる
例えば上記。最終的に同じ目的を持った同志だということを、たまに思い出しましょう。敵じゃありません。
健やかに受け取る
耳を傾け、言いたいことを「主観 / 要望 / 事実 / 希望 / 根拠 / 結論」などに分析する 参考(4 主観…を聞き分ける)
考えやデザイン技術の基本を見直す視点に戻る
無感情で対応するのではなく、プロとして"参加"する
全部を背負い込むと、正直しんどいです。そこで冷静に耳を傾け、自分の姿勢も正します。
忘れがちなのが、「参加する」という点。ポジティブなレビューにするために、自己肯定感にもつながる大事なポイントです!
(バトルにならないように引き際も重要です!全ては会話の分析!!)
https://note.com/kwbt_a/n/n61a7470aca95#Ke3NH (4 主観/要望/事実/希望/根拠/結論を聞き分ける)
「フィードバックの3タイプ」を振り返る
「自分ならこれもしてほしい」ということがあるかもしれません。それを含め、都度状況を振り返ると問題がわかりやすいです。
たとえばフィードバックには3タイプあり、自分や相手が「批評」になっているかチェックするとよさそうです。
反応型
▶️ ネットでよくあるやつみたいなの。次のアクションにつながらない。🗣いやいやなにそれ!元に戻せよ~!
🗣クソ使いにくい!
指示型
▶️ それっぽく見えて、自分のやり方をさり気なく言うだけのやつ。デザイナーの思考は要らなくなる。🗣それはXXXがいい。理由は…
🗣最近の流行りだからこっちのほうがいいと思う
批評
▶️ 定められた目的や目標を実現するために機能するかを問われていて、それに向かったリアクション🗣目的がXXXXならば、このデザインは機能しないかも。なぜなら周りのYYYがZZだから目立ちにくく、見逃す可能性が高いと思います
👨🏻💼レビュアーの心構え
指摘を明確化する
どこのことを指すのか、ポイントを伝える
限られた時間の中で何すべきか、優先度を伝える
やるべき(must) / やったほうがいい(should) / やったほうがいいと思うが、あとでもいい (better)
観点を持つ
デザイン的・な指摘しなきゃ、と肩肘張らない。
ユーザーだったらどうかな?とフラットに。
局所的ではなく全体やプロセスも見る。不明なポイントは尋ねる
カジュアルな雰囲気を作る
あえて絵文字を入れたり、前向きな雰囲気を醸成する
理解を促すための目線で行う。
感情的に否定しない
どうしても、雰囲気的にレビュアーの立場が上かのようになってしまうかもしれません。それが常態化すると良くないので、高圧的にならないようにしましょう。
👨🏻🔧レビュイーの心構え
「いつまでに、どこをレビューすればいいだけ」のレベルでレビュー依頼する
レビューしなくてもいい箇所と、理由も明確にする
期限や限界の見通しも伝えてもったいない疲労をなくす
かなり面倒ですが、こうすることでほしい回答を得られる可能性が高まります。レビュイーが意思や答えを持っている点は積極的にオープンにします!
というような内容で、なるべく端的で具体的な意見をもらえるように意識しています。文言のテンプレを作っておくと効率◎です!
プロセスもオープンにする
データなどを活用し、アウトプットに至った経緯も言語化 or 保存しておく。参考
連絡だけではなく、説明をする
説明は義務だと考える
「かっこいいから」「いい感じだから」「流行ってるから」など抽象的な思考の根拠を伝える
できない場合は、潔く出直す
おわりに
主観的ではありますが、まとめてみました!
たまに自分もこの内容自体を振り返って学びにしていかなくては、と思いますね。
やっぱりそこそこな年になってくると、
やばいスキル < やばい状況でも”いい人” でありたいなあと感じる2021年12月でした。
デザインレビューについて参考にした素晴らしい記事
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