球速UPに欠かせない”5つのポイント”
今回は僕が投手指導をする中で”球速UP”が目的の場合に軸となるポイントをnoteにまとめました!
まずは結論として指導する際のポイントは
①力の入れ方の選別
②体を開きをコントロールする体重移動
③肩甲骨を活かすコッキング期
④加速期に必要な柔軟性
⑤回転数を上げる握り
です
①力の入れ方の選別
まずピッチングとは
”大きな力を生み出す(投球動作開始→着地)・横向きフェーズ”
”生み出した力をボールに伝える(着地→リリース)・正面フェーズ”
この2つの動作でピッチングになると考えています。
そこでまずは”大きな力”を生み出す
大きな力を生み出す動作として
”体重移動・重心移動”を行う事でエネルギーが発生します。
ココでポイントがあり、このエネルギーを生み出す・発生させる方法は
個々で異なるという事
運動時に使える力は3つあり”直線的・回旋的・上下”の力
もう少し細かく言うと、
・直線的=並進エネルギー
・回旋的=回旋エネルギー
・上下=位置エネルギー
まず球速UPをするために1番必要な要素が
この”力の入れ方の選別”です。
そして、この各エネルギーに対しての
上半身・下半身・グローブ腕・投げ腕の使い方があります。
なので基本的に”混ぜるな危険”と言う事です。
例えば、力を生み出す横向きフェーズは”並進エネルギー”の動き
力をボールに伝える正面フェーズでは”回旋エネルギー”の動き など
これが俗に言う『ダブルプレーン』
各エネルギーに対しての動き(上半身・下半身・グローブ・投げ腕)に関しては、今後Twitterにて細かく解説をしていきます!
②体の開きをコントロールする体重移動
①でピッチングとは”大きな力を生み出す””生み出した力をボールに伝える”
と言う事をお伝えしました。
そこで2つ目に大切なポイントは
”体重移動・重心移動”の時間を長くする事
多くの選手から相談を受ける悩みとして”体の開きが早い”
体の開きが早いの定義としても色んな意見があると思いますし、
体は開かなければならない力の使い方もあります。
そこで僕は指導の際に考える・大切にしている”体の開き”は
いかに”横向きフェーズの時間を長く出来るか”
ここで大切なポイントが”骨格・姿勢”です。
僕のTwitterをフォローして頂いている方であれば何度か目にした事があるかと思いますが、体の開きを”コントロール”するために大切な要素は『肋骨前傾』
重心を移動させる場合に、
”重心が高い” ”重心が低い” とではどちらが移動しやすいでしょうか?
イメージしてみましょう!
前回りをする際に、
”頭”と”骨盤”のどちらに重りが付いていると前回りがしやすいでしょうか。
もちろん”頭”=高い位置ですよね。
重心移動・とくに前に進む動作の際には重心が高いと移動はスムーズになります。
その重心を高くする方法の1つが”肋骨前傾”
人間の体の構造は”前に進みやすい”ように出来ています。
当たり前ですがほぼ生活で前に進む事しかないからです。
となった場合、少し言い換えると
前に進みやすい形=”前面より背面の方が高い位置にある”
”骨盤前傾”が良い
よく聞くワードですが”骨盤が前に傾いて前に進みやすい”
だから良い!のですよね。
じゃあ肋骨は?
”もちろん前傾”の方が良い
体のパーツは同じベクトル(力の向き)の方が重心移動がしやすいですし、
大きな力を生み出しやすくなります。
③肩甲骨を活かすコッキング期
ピッチング動作は各数フェーズに分かれている中の1つに
”コッキング期”と言うフェーズがあります。
体重移動をしてから着地をして
体をキャッチャー方向に回した局面だとイメージしてください。
このフェーズで悩まれてる選手も非常に多く
”肘から出てしまう””体・頭が突っ込んでしまう””腕がしならない” など
ここで大切にしているポイントは
”上肢と体幹が離れているか”
上肢=鎖骨・肩甲骨・上腕・前腕・手が
体幹=肋骨・背骨から
分離=離れているか
です。
このフェーズで上記の悩みが出ている選手の特徴として
”肩甲骨が肋骨に癒着している”状態にあります。
上肢と体幹が分離出来る”肩甲骨の柔軟性”が身に付くと
背骨の柔軟性も上がり重心も移動しやすく球速もUPします!
④加速期の柔軟性
次に”加速期”のフェーズ
加速期とは着地をしてから正面フェーズになり体の後ろにある腕が体の前に移動してリリース直前までのフェーズです
ここでのポイントは”骨盤と股関節が離れているか”
140㌔を超すボールを投げる投手はリリース時に
”軸足の骨盤が踏み出し足の骨盤を追い越す”形が作れています。
この形を作るには
”骨盤と股関節(大腿骨)が分離”している必要があります。
股関節は骨盤に大腿骨がハマっているように形成されていて
その股関節に”動くスペース”が無いと下肢全体に悪影響が及びます。
股関節は”球関節”と言い、骨盤に対して大腿骨のハマっている形状が球体で
非常に動きやすくなっています。
しかし”動くスペース”があるから動きやすいのであって、
③にある肩甲骨の癒着や背骨の固さなどから骨盤が動かなくなり
動くスペースが無くなってしまっている選手が多いです。
ここが改善出来ると着地をしてから軸足の骨盤が踏み出し足の骨盤を追い越せるのでリリースまでの運動連鎖に力を加えやすくなります。
右半身(右投げの場合)が着地をしてからリリースするまでに
キャッチャー方向へ移動する時間が長ければ長いほど”加速期”の時間も長くなります。
加速期が長くなるほど”ボールに力を伝える時間”も長くなるので球速は上がります。
⑤回転数を上げる握り
最後は”ボールの握り”
回転数が上がる=球速 ではないですが、回転数を上げる指導をすると
おのずと球速もUPしていく傾向が多々あるのでお伝えします。
まず回転数を上げるには”ボールを転がす”事
回転する数ですから指の上で沢山”転がす”事が出来れば回転数は上がります。
その際に転がす場所は”指先”ではなく
”指の根本(イメージは手のひらから)”
”指先だけで弾くイメージ”と”指の根本から転がすイメージ”だと、
どちらが回転数が上がる・ボールが転がりそうですか?
おそらく指の根本から転がす事ですよね。
指導の際には
・指の根本から転がせるようになる”親指”の使い方
・手のコンディショニング(指・手のひらのケア)
・手首、前腕のコンディショニング
を行ってます。
長くなりましたが上記が
投手の球速UPをさせるために指導する5つのポイントです!
これから定期的にTwitterの方で5つのポイントを画像やエクササイズ動画で細かく解説していくので、是非参考にしてもらって球速UPのサポートが出来れば嬉しいです!
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1セッション15,000円〜 場所:新宿三丁目
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