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接客を通して養分をもらってる

 9時に職場に着かなければならない場合、朝8時過ぎには家を出る。しかし、この日は7時45分くらいに起きてしまったのだ、完全に寝坊です。最低限のヘアスタイリング、メイクをして、残りのメイク道具は雑多にポーチに入れて家を出た。朝ごはんも食べてない、メイクも雑、なんだか顔も浮腫んでいるような気がする、こういう日は朝から虚無感に駆られる。

朝、普段だったらもうちょっと余裕を持って起きて、朝ごはんをしっかり食べるのだけどこういう日はなんだかスタートダッシュをこけたような気がして、気分も身体も重いまま電車に乗る。イヤホンをして、目を閉じる。切り替えないと、笑顔では接客はできない。

落ち込んだ気持ちをちょっと和らげるための、おまじないの言葉があって。それは「私はキョムキョムの実を食べた虚無人間なんです。」と心の中で唱えて、「なんやそれ」と自分で突っ込むまでがセット。
虚無感がすごいから悲観的にはならない。だって心が冷たい日くらいあるだろ〜、そりゃ。そんな毎日心がピカピカサンサンだったら、体力が持たないよ。

しかも、私は虚無虚無の実の効果が一日中続くとも思っていない。
というのも、大体仕事していると退勤の時間はハッピーになっているのだ。

これは、大学生の時アルバイトをしていた時からそうなのだけど、
二日酔いでも気分が重くても、体調がちょっと悪くても接客の仕事が終わると出勤時より心も身体も軽い!なんてことが多くある。

私は接客で、仕事上だけど人に笑顔で接することで、心が元気になっていっているのだ。接客という仕事を選んだ理由の大きな一つ。
一見店員が笑顔で接客して、お客様にも笑顔になっていると見せかけて
お客様の笑顔やお洋服を買っていく姿を見て元気をもらっている。

洋服を見にくるお客様は大体がみなさん前向きな気持ちでお店に足を運ぶ。大好きなお洋服を見る、ちょっと先の旅行で来ていく服を見る、ボーナスが出たから使いたい!お洋服は、家や保険のようなすごく遠い未来へのお買い物とも、その場で飲んで楽しいようなカフェでのお買い物とも少し違う。
明日を元気にすることもできるし、購入からの5年くらい、もしくはそれ以上も寄り添うことができるものを提供する。誰かへのプレゼントにもできる。

そんな目的でお店に足を運んでくださるお客様と一緒に服を選んでいると自然と気持ちが前に向く、心が軽く楽しくなっていく。接客で養分を得る。

「ご購入いただきありがとうございます。」という言葉にはさまざまな意味が含まれていて、売り上げというものは経営の視点からも会社の基礎となるものだからもちろん大切なのだが、
時間への感謝もあるし、私の場合はこれまでに述べた「こちらにも元気をくださってありがとうございます。」という気持ちが強い。

結局、人の役に立つこと、人から感謝されること、笑顔を向けられることこのあたりは生きるためになくてはならない栄養分なので
本当に接客業について良かったなー、と思うわけです。

感謝の気持ち、還元できるように
お洋服の勉強を毎日頑張ります。

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ayumi satoh
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