【書評】橘玲さんの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」は合法的なお金の稼ぎ方を教えてくれる1冊!
どうもこんにちは。チカトサです。
先日、橘玲さんの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」を読んだので、書評をしていこうと思います。
この本では、日本の大きく歪んだ税制度を逆手に取り、効率良くお金を稼いで、消費して、納税しようといった内容が書かれております。
といった、具体的なビジネスノウハウ本ではないので、こういった内容を期待した方には向いていないかもしれません。
原著は2002年に出版され、12年後の2014年に改訂版が出版されました。
こういった方にとってはとても為になる一冊です!
一番のポイントは、
マイクロ法人を設立して、生活に必要な消費を経費にしてしまうところでしょうか。
税金や社会保険の話を聞くと、何だか身構えてしまうかもしれませんが、とても読みやすい本なので是非オススメです。
というわけで、この記事では「【書評】橘玲さんのお金持ちになれる黄金の羽根の拾い方は合法的なお金の作り方を教えてくれる1冊!」について書いていきます。
橘玲さんの“お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方“とはどんな本?【概要】
”お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ”は 、2014年9月に発売された文庫本です。
ぎっしりと文章が詰まっており、集中して読めば全418ページを【約20時間】で読み終えることができます。
著者の橘玲さんのプロフィールも紹介しておきます。
橘玲(たちばなあきら)
1959年生まれ。作家。早稲田大学第1文学部卒業。
2002年、小説『マネーロンダリング』でデビュー。
2006年、小説『永遠の旅行者』が第十九回山本周五郎賞候補となる。
他の著書に『タックスヘイブン』『亜玖夢博士の経済入門』『亜玖夢博士のマインドサイエンス入門』『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』『(日本人)』『言ってはいけない』等がある。
元々は出版業界で働いていましたが、30代半ばで出版というビジネスの将来に不安を抱くようになり独立に至ったと言います。
“お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方”の 目次は以下の通りです。
Prologue 1995 - 2014
0 「黄金の羽根」ができるまで
PART 1 人生を最適設計する資産運用の知識
1 世界にひとつしかないお金持ちの方程式
2 誰も知らない資産運用の常識
3 不動産の呪縛を解き放つ法則
4 生命保険は損をすることに意味がある
5 見えない「貧困化」が拡がっている
PART 2 人生を最適設計するマイクロ法人の知識
6 国家に惜しみなく奪われるひとびと
7 「個人」と「法人」、ふたつの人格を使いこなす
8 マイクロ法人で人生が変わる
9 不可能を可能にする奇跡のファイナンス
10 税金について知りたいほんとうのこと
11 税務調査の裏と表
PART 3 人生を最適設計する働き方
12 クリエイティブクラスとマックジョブ
Epilogue 新宿中央公園のホームレス
目次からもわかるように、
の知識を説いています。
世界にひとつしかないお金持ちの方程式
お金持ちになる方法は3種類に大別され、それらは1つの方程式によって表すことができると言います。
資産形成 = (収入−支出) + (資産×運用利回り)
たったこの1行に凝縮されます。
この方程式からお金持ちになるには3つの方法しかありません。
これ以外の方法はないと言い、
その証拠に巷に溢れる"お金持ち本"は全てどれかに分類できます。
かの有名な『金持ち父さん貧乏父さん』も例外ではなく、
この3つの方法を順番に説明しているのです。
さらに資産形成における10個のルールが記載されているので、
紹介しておきます。
資産運用の常識
資産運用に関する原理原則として、一般的には常識とされていることが非常識であったり、非常識であることが常識だと説明されています。
ここでも取り上げられている10個の非常識であることが常識は以下です。
以上ですが、
常識1 投資をしないのが最高の投資である
は中々衝撃的ですね。
これはバブル期に不動産を買ったことを例にとって、どれほど損失をしたかということを記述しています。
不動産投資については詳細に説明があり、
10個の法則が取り上げられているので紹介しておきます。
マイクロ法人の設立
恐らくこの項がこの本の一番のメインだと思います。
サラリーマンのほとんどは自覚していませんが、実質負担税率3割というのは衝撃的に高く、国に鴨にされている状態です。
この高すぎる負担を、合法的な抜け道で節税することにより、可処分所得を上げようという訳です。
というのも、
①サラリーマン
②個人事業主
③法人
によって税金の計算方法や、経費や消費の扱いが異なるからです。
見出しからもわかるようにマイクロ法人を設立することを推奨しています。
マイクロ法人とは、著者の造語で資本金1億以下の中小企業のことを指します。
税引き前の収入を法人として受けることで、
所得税ではなく法人税を払うことで、より少ない納税額になるようにするのです。
他にも生活に必要な消費の一部が経費として認められることもあるため、
課税所得が減るといったメリットもあります。
マイクロ法人を作る上での4つのルールを挙げておきます。
これらのルールを守らないと、個人事業主の方が有利になってしまうことがあります。
個人的に衝撃的だったことは、旅行にかかる費用も法人経費として控除することができる点です。
他にも、
ための最適年収計算をしています。
そこまでするか!?
と思えるくらい細かく色々とやっているので、この辺りは是非読んで頂けたらと思います。
最適設計する働き方
最後のPART3では、
働き方、即ち収入の上げ方について言及しています。
全ての仕事は以下の3つに大別されます。
これについてはどれが良くてどれが悪いといった話ではなく、
責任あるスペシャリストはそれだけストレスもかかり、
責任のないマックジョブはそれだけストレスなく働くことが出来る。
つまりは一長一短だと言うことです。
ちなみにサラリーマンという職業は日本にしかないそうです。
橘玲さんの“お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方”を読んだ感想
この記事では、橘玲さんの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」
について書いてきました。
これだけ法人設立を進める本について要約してきておいて、逆のことを言いますが、個人事業主で十分かなと思いました。笑
というのも詳しくは書けませんでしたが、
法人設立にあたって面倒な書類の手続きやらなんやらあり…
年収1000万円未満であれば節税効果は、個人事業主でもそこまで変わらないと思ったからです。
これはあくまで僕の意見なので、ちゃんと調べて計算してから判断して下さいね!
というわけで、今回の記事は以上です。
ぜひ、また見に来てください♪