夏の白馬村に1ヶ月で17万人!40年前の幻の「マンガ王国」を紐解く
モンスタークリフの佐藤です。
先日、白馬村で行われた「白馬と幻のマンガ王国の歴史を知る会」に参加してきました。得てきた学びから思ったことをアウトプットします。
夏の白馬村に1ヶ月で17万人もが訪れたマンガ王国。
1980年代に突如として白馬村に建国されたマンガ王国は、なぜ白馬村に現れ、そして衰退したのか。40年前の当時の情報は、もちろんネットにはない。
その当時の貴重な資料や、白馬の地元の方で子供の頃にマンガ王国に行った方の話しと共に歴史を紐解き、これからの未来を見据えるキッカケになった。
40年前、白馬村にあった「マンガ王国」とは?!
開国期間中の催しとして、八方名山ゲレンデの特設会場では、アニメ劇場、マンガ&ゲーム、カラオケ大会、熱気球、カレーパーティー等が行われた。
手塚治虫さんも白馬村に訪れ、期間中に参加の方々と盛り上がったらしい。つまり漫画ばかりではなく、村全体で多彩な行事が目白押しというイベント。なぜ、こんなイベントが行われたのか?!
マンガ王国建国の背景とは?!
手塚治虫さん、赤塚不二夫さん、藤子不二雄さんが所属していた漫画集団 と白馬村観光連盟、日本旅行、国鉄の4つがタッグを組み「マンガ」で夏の白馬村を盛り上げようとした超ビックプロジェクト。
当時メインスポンサーである日本旅行が、約1億円をマンガ王国に突っ込み、更に白馬村からは宣伝費として300万円投入!
こんなビックプロジェクト、今の時代にあるだろうか?!
そして当時の横沢村長は、このようにもお話しされています。
つまり40年前の横沢村長の言葉をまとめると
・白馬村は観光業で生きるしかない(過去も未来も)
・時代と共に観光の主流が変わるので変化せよ
・雪から脱却し通年観光客を誘致したい
そして40年後の2022年の「今」も課題が一緒という事実。
当時の手塚治虫さんの言葉に震えた
マンガ王国の建国時、鉄腕アトムの手塚治虫さんが仰った言葉があるらしい。その言葉とは、、、
「白馬村にユーモアの種を撒きに来た」by 手塚治虫
つまり「マンガ王国」なのに建国の目的は、ユーモアの種を白馬に撒くこと。僕の体に衝撃が走った。
今の白馬村の観光集客に足りないことの1つは
「ユーモア」という角度だと気がついた。
そもそも「ユーモア」とは何?
ユーモアという言葉を改めて調べてみると
では《おかしみ》とは何?
手塚治虫さんの言葉
「白馬村にユーモアの種を撒きに来た」を紐解くと
「人をなごませるような普通とは
違う角度から笑いの種を撒きに白馬村に来た」
その種が、結果1ヶ月間で夏の白馬村に17万人の観光客が来るキッカケになった。しかもアウトドアと全く関係のない「マンガ」で。
今の時代、行政が軸となって形は違えど
このようなユーモアのある観光集客に挑戦できるだろうか?
できないとしたらそれは何故だろう?!
まとめ:マンガ王国は伝説となり消滅へ
白馬村のマンガ王国は、その後2年間続き大規模な村全体のイベントへ。しかしその後、消滅した。消滅の原因は謎とされている。
そして最後に、なぜマンガ王国は「白馬村だったのか?」という疑問。実はこれも40年前の詳しい資料や証言がないため謎らしい。
マンガ王国の歴史を知り、形は違えど
これからの白馬村の観光集客にユーモアな角度から思い切って攻めることも時として大切なのかも。そんな学びからのアウトプットでした。
ー終わりー
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