トルコの犬たちは今
2、3週間に一度投稿できればいいかなぁ、くらいなペースの、わたりねこは、連続投稿してみます。時間がありすぎちゃって・・・。
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救急車で運ばれてそのまま入院となってしまったので、家のことはとっちらけたまま。とりあえず近しい人への連絡はできたものの入院当初は、テツの面倒をどうしようと深刻になってしまいました。
テツの事情
テツはこの夏から老化が一気に進み、腎臓病を発症して療養食 → +週2回の点滴となりました。最近は目も悪くなって、しきりに前足で目を擦ろうとするような仕草をします。白内障なのだそうです。
耳も聞こえにくいのか、呼んでもなかなか振り向かないし、振り向いたかと思えばトンチンカンな方向を見ているしで、なんだかこの夏一気にヨボヨボじーさんになった感じです。
かかりつけの動物病院がお休みだったり、私の都合だったりで点滴の間隔が開くと嘔吐することも。一度など、夜中に嘔吐し、その後痙攣して失神しうんこを漏らしたこともあって、テツの体調のことと、そんな彼を1人でお世話することになった夫のキンちゃん(彼も車イス使い)のことで、私の頭の中はいっぱいです。
入院当初はいてもたってもいられず、「テツは大丈夫? キンちゃんは疲れていない?転んでない?」と、そんなメッセージを送ってばかり。
なんでこのタイミングで転んだんだろう、バカバカバカバカ!と、自分の頭にゲンコ食らわしたい。
それで少しでも自分が安心できるよう、テツをお世話するキンちゃんを助けてね、と、心当たりにLINEしました。
キンちゃんがテツを点滴に連れていけない時は、以前テツと私が身を寄せていた家主さん(古い友人)にお願いし、普段のお散歩は夕方だけ近所のD姐さんが引き受けてくれ、散歩友達のEさんには、何かあったらお願いします、とバックアップを頼んであります。
ヘルパーさん、ヤクルトさんにも「うちに来たら、テッちゃんの様子も見てください」とお願いしました(本当はそんなこと頼んではいけないと思うんですけど)。
ふ〜、やれる事はやった。
頭が色んなことを考えちゃいます。
トルコの犬の事情
これも下書きに寝かせておいた記事なのですが、時間ができたので仕上げました。テツの心配の延長上に書いてみます。
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最近トルコ政府の法改正で、飼い主のいない犬(猫もだったかな)で、病気がある子や噛み癖のある子は殺処分されることになり、それに乗じて多くの野良犬たちが虐待されたり殺されている様子が、次々にSNSに上がってきます。
あれほど路上の犬や猫に優しい国が、です。
野良猫ために道々にご飯場や水飲み場、雨宿り場の猫つぐらがある、そんなほのぼの映像をよく見かけます。
街の人や旅行者が野良犬や地域猫と触れ合っているドキュメンタリーなどを見て、羨ましく思ったものです。
野良犬、野良猫たちは法律で守られる中、穏やかで自由に暮らしていたのです。
こんな映画もあります。
(ヘッダー画像は以下記事にある映画「ストレイ」のwebサイトからお借りしました)
こんな子も世界中で話題になりました。
トルコはイスラムの国。
これはどこかからの引用なのですが・・・、
イスラム教徒は、犬を飼っている家には天使が訪れないと信じていて、家で犬を飼う事は少ないのだそうな。すると外で暮らす犬が増えてしまう。
狂犬病の問題、噛み癖、子供を追い回す、など、人間にとって重大な事故につながる危険があり、管理者のいない野良犬は処分してよしと、この後に及んでそんなふうに法改正が行われてしまったようです。
手のひらを返されたように人間にいきなり連れ去られる野良犬たち。
この法律が成立する前、反対署名や抗議メール運動もだいぶ流れて、遠い日本からもメール運動は盛んに行われていました。
しかし政治がそうと決めたらそうなってしまう・・・。
私の事情
実は持病の治療薬で生物学的製剤(免疫に作用する薬)というのを2週に一度自己注射しているのですが、そいつを転倒する前日に打っていたため、感染症の懸念から2週間は手術できないと言われました。
未だ何もしていない状態だけど痛みがだんだん引いて、元気。このまま骨くっつかないかなと思うけど、大腿骨頸部骨折の治療は手術なのだそうです。
あの日注射をうっかり忘れていたら、怪我した時点で最後の注射から2週間以上経っていることになるため、もうとっくに手術してリハビリも始まっていたはず。
受傷後すぐなら手術もピンで止めるくらいで済んでいたかもしれず・・。
過去のことをあれこれ考えても全く無意味なのに、考えてしまう。
今は検査もすっかり終わって、足の筋力が落ちないようリハビリをしていますが、こんな降って湧いたような溢れるほどの時間の中、色んなことが頭に浮かんでは流れ、浮かんでは流れていきます(そしてあちゃこちゃのnoteを読みに行く・・・)。
テッちゃん、急変しないよな。
注射しなきゃよかったな。
トルコの犬たち、みんながみんな残酷に殺されているわけじゃないよな。
それを言うなら、アジアの食肉にされる犬たちはどうなのさ。
怖い、苦しい、痛い思いをして死んで、そんな動物の魂は死後幸せになれるのかな。
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毎日テツの様子を写真や動画で送ってもらいます。テツはもうすっかりキンちゃん一筋。最近はお義母さんも来てくれて、テツが1人でいる時間は無くなりました。障害者と病気の犬、2人を残しては気が気じゃなかったのでとてもありがたく、自分自身の精神的な負荷が一つとれた感じです。
あまり心配しないで、自分のことを考えようと思います。
でも心配性なので、今度は自分の先々のことが心配になり、どうも色々と、頭がぐるぐるしてしまうこの頃です。
(この宙ぶらりん状態が良くない気がする)