私たちは介護のプロになることはできるのか
まず介護とは、
『介助を行い、その人の権利(人権)を護ること。』
といいます。
介護のプロとは、介護士として働く人を指すこととします。
介護とは?(介護士とは?)
これまでのイメージでは
「ただ身体の不自由な人のお世話をすればいいと思っていた」
けれども、介護の勉強をするなかで
「いろんな人、いろんな場面があり、精神的なケアも必要だと知った」
「残存機能を活かすこと、QOLを高めることも介護士の役割だと知った」
ということを聞きました。
ここで大切なのは、身体のケアだけでなく心のケアも介護士の役割だということです。
わたしたちは介護のプロになることはできるのか?
介護の現場で働いていると、相手が喜んでくれる嬉しいことばかりでなく、実は職業倫理のなかで業務を遂行することに自分自身が疲れてしまうことも多々あると思います。
・プロとして常に笑顔でなければいけない?
・理想的な介護をしなければいけない?
・外へ連れ出さなければいけない?
答えは「わたしにはできない」です。
たとえば、気分が塞ぎ込み自室に閉じこもりきりの方に対して、「時間だから外へ出ましょう」「みんなとご飯へいきましょう」と言うことはよくあることですが、連れ出すことができなかったとき、なんとか工夫して外へ連れ出すことが介護のプロなのかもしれません。
しかし、わたしにはできません。自分自身の気力がないと業務を遂行するパワーがでないのです。
プロの介護士は自己覚知のなかで業務を遂行しなければいけないのです。
介護をする上で大事な、その人の尊厳を護る力、
それに加えて介護士の自己覚知が必要だと教わりました。
わたしは、みんなの尊厳を護るためにも介護士のためのケアも必要だと思うのです。
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