雑記:「偉いってなんだ」。
こんばんは。佐藤です。
先日、Twitterのタイムラインを眺めていたら「偉い人が言うから従わなきゃいけない」といった内容のツイートが流れてきたのです。これごくごくよくあることですが、ちょっと違和感を感じたので深掘りしてみたいなと思いました。
そのツイートは、確か政治に関する話題の内容だったんじゃないかと思います(多分)が、こういった内容って、政治だけに限りませんよね(ちなみに政治家は国民から選ばれた「代表者・代弁者」なだけであって、偉いというわけではないと思います)。仕事でも部活でも上下関係が存在するところには度々現れますね。なので、政治とか仕事とかの視点だけにとどまらずに一般化して考えてもらえたらと思います。
そもそも、偉いとはどう言うことなのか。ネットで調べてみると、
他(の水準)を抜いて、まさっている。
品行や経歴や才能が立派だ。すぐれた。
地位や身分が高い。
程度がはなはだしい。
と言う定義(出典:Oxford Languages)となっています。4つ目の意味は、今回の文脈からは少し逸れるので、ひとまず置いておくとしましょう。
普段良く使われる偉いの意味としては、その背景に3つ目の「地位や身分が高い」が走っているのではないかと思います。だから無意識に「偉い(=身分が高い)人が言っていることは従わなくちゃならない」という意味に置き換えられ、それが浸透しているのではないでしょうか。
でも、実際は「偉い」には、「他を抜いて、まさっている」「品行や経歴や才能が立派だ。すぐれた」と言う意味も込められています。そのため、「他の人よりも群を抜く才能をもちつつ品行に優れた人」だから、「身分が高く」なった、かつ、そういう人が言うことは他の人には思いつかないような多くの人に対して良いこと(メリット)がある、だから、その人の言うことには従う必要がある、という風になったのではないかなぁとも思います(専門家ではないので根拠はないのですが……)。
組織やチームにおいても、「身分が上の人が言うことだから従わなくてはならない」という解釈ではなく、上記の意味があることを理解しておかなくてはならないのではないでしょうか。つまり、身分が上であろうとも、「それだけ」の理由で無意識に従ってしまうのはちょっと違うのではないかと思うわけです。
上に立つ人に対して、その人が足らないところがあれば、周りがサポートするべきでしょうし、それを偉い人は真摯に聞かなくてはならない。このような関係性があって、初めて従うようになるのではないかと思います。