新曲「爽籟」について
今回は、PAPIPOの2nd album「采」に収録されている曲“爽籟“について書いていこうと思います。
歌詞
まずタイトルの爽籟(そうらい)は、〜秋風の爽やかな響き〜
という意味で、世の中の澱んだ空気が早く吹き去ってくれたらいいなという思いを込めてつけました。
ちょうどこの歌詞を書いていたのはコロナ禍だったと記憶しています。
制限された毎日の中で、必ず状況は変わると信じながらこの歌詞を書いていたので、自分自身の希望が詰まっている言葉だなと感じます。
そして曲中に今はあまり使われる機会のない日本語の表現を多用しているのは、当時日本の歴史に残る作品を数々読んでいて、改めて日本語の表現の多様さに感動したからです。
原点からまた出発するというテーマがそこにも表れていると思います。
サウンド (by Hiyoko Takai)
サウンドの観点からは、Hiyokoからのメッセージを掲載したいと思います!
以下Hiyokoより⇩
〜この曲は空間と視点を1番意識した曲です。
玖美からもらったこの曲を聴いたとき「RPGやファンタジーアニメの壮大な自然/その中を生きる、悲しみと未来を背負った主人公」のイメージを持ちました。
変わらない美しく険しい自然が第三者として見ているかのようなバックのサウンドにしたくなりました。
特に2番に向かうところからは、地面を離れて勢いよく飛ぶ鳥のようなものの視点から音を作っています。
実は自分がゲームの世界でエルフをやっていた頃に見た景色や記憶も持ち出してみました。
アルバムの「采」の名前を決める時、前回の「凪」と対になるような躍動的なイメージのものにしようと(颯、など)いう話があり、それが最も現れている曲になった気がします。〜
歌声
個人的にこの曲ではこれまでと違った歌い方に挑戦しました。
この曲のどこか異世界を感じさせるテイストを際立たせるために、夢の中で聞こえてくる声の響きを意識しています。
凜子にもレコーディングの際になるべくふわっとした声で歌って欲しいとディレクションしました。
冒頭の「爽籟よ早く吹け」のところで、今回の歌唱のイメージを特に感じて頂けるのではないかと思います。
最後に
今回は爽籟の解説を書いてみました。
この記事を読んだ後に、また曲をお楽しみ頂けたら嬉しいです。