病室という社交場日記(田舎篇③)
進学を機に18歳で街を出て
30数年ぶりに、この街に戻ってきた。
県南端の港町は、住む地区で方言も異なる。
今は高校生ぐらいでも、しゃべれない、はおろか理解すらあやしいであろう方言。
だが、病棟ではバリバリ現役だ。
となりの部屋からは、“ハマっこ(港付近在住)”であろうご婦人の一日の会話がほぼ、聞こえてくる。(相手をしているであろうご婦人は通常のボリュームらしく内容は聞き取れない)
私はハマッこではないので、同じ言葉は話せないが、意味はすべてわかる。
そしてその内容は、ご近