⑸ラオス、パクセーの市場/デット島へ移動
川沿いの土手を歩いて行くと市場の近くまで行ける。市場は西部市街地のだいたい真ん中くらいにあり、肉や野菜、魚介類のほか、携帯電話屋なんかもあってSIMカードも買える。暑い中をずうっと歩いて行ったが、陽射しも強いし、そもそも地元の人はあまり日中に歩き回ったりしていない。旅行者も少ないしけっこう視線を感じる。(別に嫌な感じはしない)
やっぱりホステルでバイクを借りれば良かったかな、と何度も思ったが、当然だけどバイクの運転中は写真が撮れない。いつも後になって自分の頭に浮かぶのは、シャッターとシャッターの間の景色で、だからいつも貧乏性のように歩いてしまい、汗をたくさんかくことになる。
寄り道をしたり休憩をしながら、1時間くらいゆっくり歩いて市場に着いた。もう夕方近いのに、夕食の買い出しなのか結構賑わっている。売れ残った分はいつもどうしているのだろう?
市場はたくさんの食材で溢れている。中にはよくわからないものも売っていて、「これは何?」と訊くけど、言葉のわからないぼくには結局わからないままだ。
ラオスのSIMカードを携帯屋で購入したのだけど、開通に手こずって店員のおばさんと、ああじゃないのかこうじゃないのかと1時間くらいガチャガチャやっていた。二人とも煮詰まって、もう買わなくても良いかと思ったところで、おばさんが息子に電話してお店に呼び出したら、すぐに解決して開通した。IDの認証に問題があったみたいだけど、外国人の認証をすることに不慣れな感じで、おばさんは本当に良かったという感じでニッコリ笑ってくれた。
市場を出るともう夕闇が迫っている。そのまま1時間くらい歩いていると、足の裏が痛くなったので夕食を摂って休むことにした。久しぶりに撮影に来たから、すこし足がなまっているような気がする。本当はもっと頻繁に撮影に来たいのだけど。
朝になって、昨日早く寝てしまったぼくは5時頃に目を覚ました。8時20分にドンデット行きのバンが来るから、早めの朝食にしたかったけどまだ空いているお店なんか無い。仕方なくホステルに備え付けのフリードリンクの甘いインスタントコーヒーを軒先のテーブルで飲んで、人が街に出てくるのを眺めていた。
バンは1回の休憩を挟み、全部で2時間半くらい道路をぶっ飛ばして、ナカサンという小さいメコン川沿いの町に到着した。特に説明も無いまま降ろされるけど、少し道を歩くと向こうに茶色い川が見えてくる。川の手前の雑貨屋で、5万キープのサングラスを買った。これは今回の旅の間中活躍してくれた。
まだしばらく続きます。気長にお付き合いください。
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