067: ハーモニーズ
先日のドイツゲーム賞2024でランクインしている「ハーモニーズ」を遊ばせてもらっていたが、まだ記事に出来ていなかったので感想を。
ゲーム概要
ちょっと不思議な設定だが、ポピュラスのようにプレイヤーは神様となって地形を創造するようだ。そしてある特定の地形が完成すると動物たちが住み着き始め、徐々に景観が出来上がっていく、そんな世界観だ。
地形トークンを3つ取って並べるだけだが悩ましい
手番では中央ボードから1グループの地形トークンを獲得する。地形トークンは山岳、建物、木、水、平野を表しており、3つで1グループとなっている。
中央ボードには5グループのトークンセットがランダムに並べられており、獲得したトークンは即座に自分の個人ボード上に並べないといけない。その後、追加アクションとして動物カードを1枚入手しても良い。
個人ボードにはマス目が描かれているので、そこに1マスに1個トークンを並べていく。そして動物カードに示されたように地形トークンを並べると、その動物が定着してくれて点数になるという仕組み。
これだけだと非常に簡単なパズルに思えるが、実はそんなに簡単ではない。トークンは最大で3段まで重ねることが出来るが、積み方には規則がある。それが下の図で、この規則通りに積み重ねるのはなかなか難しく悩ましい。
計画性が大事!
序盤は広い個人ボードに好きなようにトークンを並べているのだが、中盤からは急にボードが狭く感じる。しかも動物キューブを1個でも置いた場所は、もう何も置けなくなるので、計画性が大事だと感じた。
今回は初期カードとしてコウノトリを所持しており、序盤にカラスのカードを入手できたので平原と建物を中心に配置してみた。比較的条件の似ているヤモリもゲットして定住させることに成功している。
徐々に賑やかになっていく個人ボードが楽しい♪
動物カードは美しく、立体に積まれたトークンが綺麗
このゲームの最大の魅力はその美しさだろう。最初は寂しい土地なのだが、徐々に彩色豊かなトークンが立体的に並べられていく様子は箱庭感があって素敵だ。さらに動物が住み始めるとクリアキューブが置かれていき、さらにお洒落感が増してくる。
また並べられていく動物カードも美しく、そのカードを眺めているだけでもほのぼのした雰囲気となり、野山を駆け回る動物たちが見えてくるようだ。
今回の満足度:8点(10点満点)
パズルは悩ましく見た目も素敵な作品。景観を作って動物を住まわせるパズルというと「カスカディア」とつい比較したくなってしまうが、アートワーク的な観点から個人的にはこちらの方が圧倒的に好き♪
得点方法も動物を増やすことで得られるポイントの他、景観からの得点もあり、なかなかやりごたえのあるパズルとなっているのでリプレイ性も良さそうだ。大賞を取るゲームではないのかもしれないが、どこに出しても評価される優等生的なゲームだと感じる。
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