070: アイドルアライブ 〜マジカルミライ2024へ行ってきた〜
2024年10月某日、私の唯一の初音ミク活動である「マジカルミライ」へ今年も参加してきた。「マジカルミライ」とは、初音ミクなどのバーチャルシンガーによる3DCGライブと創作の楽しさを味わえる企画展を併催したイベントであり、今年で12年目を迎える。
こういうライブの楽しさは好きな者にしか分からないもので、特に初音ミクなどのバーチャルシンガーは妻には理解し難いものらしく、「一体何に声援を送ってるの。くだらない。」といつも馬鹿にされている。
しかし、初音ミクはいるんだ!そこに!
というわけでアイドル好きな兄と一緒に今年もライブに行ってきたのだが、翌日には自然と昨年のゲームマーケットで購入して積んでいた「アイドルアライブ」を遊んだというわけで、とても楽しかったので感想を述べたい。
ゲーム概要
2人専用対戦型のゲームとなっており、プレイヤーはプロデューサーとして3人のアイドルユニットを担当する。ライブで楽曲を歌ったり、ファンサービスを行ったりしてたくさんのファンを獲得したプレイヤーの勝利となる。
アイドルがそこにいる!
お互いに3人の推しアイドルユニットを選んだらゲーム開始。プレイエリア中央にいるファンを獲得するためのライブバトルの始まりである。もうワクワクが止まらない!w
自分の手番では手札の楽曲カードをプレイしていく。コストは左上のアイコンで示されており、そこに示されたアイドルがバックステージからライブステージへ上がることで楽曲を歌う仕組みだ。
楽曲カードをプレイする際には、会場のボルテージを上げてライブを盛り上げるか、示された数だけのファンカードを獲得するか選ぶことになる。ボルテージが低いとファンを獲得できないため、最初はボルテージを上げていくのだが、どのタイミングでファン獲得に乗り出すのかが勝負の分かれ目と感じられ面白い。
楽曲カードは1人曲、2人曲、3人曲と楽曲によって異なっており、3人曲は効果は強いが手番がすぐに終了してしまったり、1人曲はプレイするカードの枚数は多くなるが効果が弱かったりするので非常に悩ましい。
デッキ構築要素と強力なイベントカード
楽曲カードには特殊能力を持ったカードがあり、状況に応じて使い分けることで戦略的にゲームを展開することができる。これらのカードは今後の拡張でさらに追加される可能性が高く、デッキ構築の楽しみもありそうだ。
歌唱された楽曲は右側にスタックされていき、一定枚数貯まるとイベントカードを発動させることができる。このイベントカードは非常に強力な効果を持っているため、劣勢を覆すことも可能である。これも駆け引きがあり非常に面白い。
ファンの個性が面白い!
私がこのゲームでシステム的に面白いと感じたのは、ファンに個性があることだ。最も得点の高い「コアファン」は3点という高得点をもたらしてくれる。基本的にはこのコアファンを集めることが勝利への近道だ。
「愛が重いファン」は2点と得点はまずまずだが、会場のボルテージが下がってしまう。取りすぎるとまたボルテージを上げる必要が出てくるため手番が遅くなるため注意が必要だ。
「やっかいなファン」は文字通り厄介なカードで、同時に獲得したファンカードの中で最も高得点のカードを山札に戻してしまう。これと3点のコアファンを一緒に獲得することだけは避けたいところだ。
そしてこれらのファンカードを獲得するときは先頭のカードから獲得しなければならないルールがよく効いている。先頭に「やっかいなファン」がいる場合は、1枚だけ獲得するか、相手プレイヤーに取らせるなどの戦略が必要になってくる。
ここの駆け引きが非常に面白くなっているので、ぜひ色んなカード効果を駆使して効果的にファンを獲得する方法を模索してみて欲しい。
ちなみに先に20点を獲得したプレイヤーの勝利となる。
今回の満足度:9点(10点満点)
マジカルミライの余韻が残っていたこともあると思うが、非常に面白かった。
アイドル好きな兄もとても気に入っている様子だったので、チュートリアルも含め3回ほど遊んだが、毎回ゲーム展開は変わるため飽きない。
また選ぶアイドルを変えることで使用する楽曲カードが変わり、それぞれ個性的な特徴を持っておりバラエティ豊かにデッキを構築する楽しみもある。
テーマが受け入れられない方には全くおすすめはしないが、アイドルに興味のあるゲーマーには刺さる仕組みが随所に見られ、非常に面白く仕上がっていると思う。ぜひ今後も新たな楽曲、アイドルの拡張を出して欲しい。楽しみなシリーズになりそうだ。
個人的にはぜひ初音ミクとコラボして欲しい♪