040: フードチェーンマグネイト その1
ついに話題のガードレールのない危険なゲーム「フードチェーン・マグネイト」をプレイできた。想像していた以上に驚くほど面白かったので、そのプレイ感を振り返りたい。
ゲーム概要
ハンバーガーやピザなどのフードチェーン店を経営し、銀行が2回破産したらゲーム終了。最も所持金の多いプレイヤーの勝利となる。
ちなみに開発・出版元のSplotterは、1997年に設立されたオランダの小さなパブリッシャーで、開発者2名+カスタマーサービス1名の本当に小さな会社だそうだ。(Splotter社HP参照)
従業員の雇用、教育が面白い!
プレイヤーは、フードチェーン店を経営する会社の社長(CEO)である。しかし、ゲーム開始時は社長1人しかいないw。この社長の能力は「従業員を1人雇うことができる」だけである。
したがってゲーム開始時は、全プレイヤーとも従業員を1人雇うことしか出来ないのだが、従業員を少しずつ増やして会社を大きくすることで複数人雇うことができるようになり、また教育して出世させることでより大きな仕事ができるようになっていく。
この従業員の雇用、教育といったシンプルな拡大感が非常に楽しい。またキャリアパス左端の列はいわば見習い社員のため給料は発生しないのだが、トレーナーにより教育されると能力が上がるとともに給料が発生する。
給料は毎ラウンドのペイデイに1人5ドル要求され、払えなければ解雇するしかない。正直、序盤からそんな大金を稼ぐことは非常に難しいため、本当に泣きたくなるほど厳しい。だがその厳しさが面白い!
マイルストーン獲得競争による強烈なインタラクション!
このゲームの大きな特徴にマイルストーンの獲得がある。これは指定された条件を満たしたプレイヤーのみに与えられるボーナス能力なのだが、とにかく強力な能力を持っている。
例えば、「最初に誰かを教育した」というマイルストーンを獲得したならば、その後の給料は15ドル安くなる。15ドルと言えば3人分の給料に値するが、それが無料ってどういうこと!?
しかし、このマイルストーンは早い者勝ちなのだ。つまり他のプレイヤーが取ってしまったら同じラウンドで条件を満たしていない限り、完全に獲得不能となってしまい、非常に厳しい戦いを強いられることになる。
その時はすかさず他のマイルストーンを取るしかなく、このマイルストーン獲得競争に負けることはすなわちゲームに負けることを意味する。厳しい。しかし、この強烈なインタラクションこそが、このゲームの最大の魅力なのである。
まだまだ魅力を書き足りないので、次回へ続きます。
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