077: コリドール・パックマン
もう箱絵を見た時から「すげー!可愛い!絶対買う!」と興奮気味だったジャケ買い作品。遊んでみると微妙な空気が流れたのでレビューしたい。
ゲーム概要
コリドールは1997年にGigamicから発売され今も世界中で愛されている2〜4人用のアブストラクトゲームである。壁を配置してうまく相手の邪魔をしながら相手陣地の端まで到達を目指すシンプルなゲーム性なのだが、考えどころが多く悩ましく面白い。
2024年、そのコリドールがパックマンとコラボして登場した!
ゲームモードは2種類
ゲームモードには2種類が用意されている。
まず「コリドール」という名前通り、パックマンやゴーストたちの可愛い木駒を使用してコリドールを遊べる標準のモードがある。コリドールは有名なゲームなので説明不要とは思うが、手番では自分のコマを動かすか、フェンスを1枚置く。
それを交互に繰り返していき、先に相手側の端に到達したプレイヤーの勝利となるシンプルなアブストラクトゲームである。これは文句なく面白い。コリドールの面白さに加え、愛らしいパックマンやゴーストの木駒を使用するので雰囲気もある。コリドールはいつか欲しいと思っていたのでこれだけで大満足である。
そして問題の「パックマン・バリアントルール」。
1980年にナムコより発表、稼働された名作アーケードゲーム「パックマン」を再現したバリアントルールである。
このモードではパックマンとゴーストに分かれてプレイする。パックマン側はライフ3つが無くなる前に4つのパワーエサを全て食べると勝利。ゴースト側はパックマンが勝利する前に3回、パックマンを捕獲できれば勝利となる。
パックマンは毎手番2マス移動する。それに対してゴーストは全てのゴースト駒を1マスだけ移動させる。フェンスの配置は3パターンほど用意されており固定となっている。
パックマンが有利!?
私がパックマンで相手のNさんがゴースト4体でプレイ。フェンスの数が少なく自由度が高いのでパックマンが有利なんじゃないかな〜?なんて思いながらゲームスタート。
まずは難なく1つ目のパワーエサを食べる。パワーエサを食べるとパックマンの連続手番となり3マス進め、この時にゴーストと接触するとゴーストをやっつけることができる。当然相手側も承知しているのでギリギリ3マスに届かないところをウロウロ。
その後、ゴーストがジリジリと近寄ってきて取り囲まれてしまったが、間一髪すり抜けることができた。
そうなるとあとは大海原。1歩しか進めないゴーストはパックマンを捕捉することは困難となり、パックマンが4つ目のパワーエサを食べて勝利となった。
今回の満足度:6点(10点満点)
うーん、これはちょっと微妙だった。
パックマン・バリアントルールは、正直ちょっとゲームとして成り立っていないレベルでパックマン有利なんじゃないかと思う。今回、ゴーストは必ず1歩移動しなくてはいけない、というルールでプレイしたが、ルールブックの記載が曖昧でゴーストが移動しなくても良いのであれば圧倒的にゴースト有利になると思う。
フェンスの数を増やすとパックマンが不利になると考えられるが、置き方によっては成立するのかな?誰か面白いバリアントルールを考えてくれることを期待したいw
まあ個人的にはコリドールはいつか欲しいと思っていた名作だし、それがパックマンテーマで再現されており、コレクターズアイテムとしては大満足である。購入を検討している方は「パックマン風のコリドール」と思った方が良いだろう。