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063: エンデバー:ディープ・シー 〜システム編〜

個人的に非常に期待しているエンデバー新作を、さっそく豊橋ボードゲーム会で遊ぶことができたので感想をレビューしたい。長くなるので、今回はまずその秀逸なシステムについて述べる。



マップのモジュール化によって見た目は大幅に変化!

従来の「エンデバー」は大航海時代をテーマにしていたため大きな世界地図がメインボードに描かれていたが、今回は海洋調査がテーマとなっているため、メインボードはなく各地域が大きなタイルで表現されており完全にモジュール化された。

オリジナルの「エンデバー」を知らない方は以前の記事を参照して欲しい。

モジュール化されたためソナーアクションにより随時マップが広がっていくことになり、海底探索の雰囲気がうまく表現されている。ゲーム序盤は1〜2地域ほどしか移動できないためどの方向に探索していくか悩ましくなっており、特に潜水トークンの取り合いもあるので他のプレイヤーと競合せず効率よくアクションできるように考えなければならず面白い。

秀逸なエンデバーシステムはそのまま!

ゲームの基本的なシステムはオリジナルのエンデバーと同じ。
全6ラウンドあり、1ラウンドは2フェイズで構成されている。

<フェイズ1:準備>
 ①スペシャリストの雇用:「知名度トラック」
 ②ディスクの補充:「指導力トラック」
 ③ディスク回収:「調整力トラック」
<フェイズ2:アクション>
 スペシャリストタイルへディスクを置き、アクションを実行する。

フェイズ1は準備フェイズとなっており、毎ラウンド新しいスペシャリストを雇うことができる。このとき雇うことができるスペシャリストのレベルは個人ボード1番目の「知名度トラック」で示されており、トラックを進めることで強い乗組員を雇うことが出来る。これがまた楽しい♪

2番目の「指導力トラック」でアクションに必要なディスクが補充される。この数が多いほどアクション数が増えるので大事だ。

3番目の「調整力トラック」ではディスクを回収して、前のラウンドで使用したスペシャリストを再度使用できるようになる。これも地味だが大事な要素だ。

4番目の「創造性トラック」は、そのレベルだけ深く海底に潜ることができ、また移動力も同時に表している。このトラックを上げないといつまで経っても海底を探索することができないので大事なトラックだ。

・・・つまり、全てのトラックが大事であり全てのパラメータを効率良く上げていくことが要求されている。一見地味な感じだが、プレイすると徐々に拡大していくのが非常に気持ちの良い優れたシステムであることが分かるだろう。

フェイズ2のアクションフェイズでは、自分が雇用したスペシャリストにディスクを配置して、そのスペシャリストに示されたアクションを実行できる。

タイル右上に記されたマークがランクを表しており、これが多いほどより強い効果を持っている。また雇用した直後のスペシャリストは新人なのだが、論文アクションなどを行った際に昇進させることができ、熟練スペシャリストになるとさらにボーナスやアクションが強化される。これがまた楽しい!

アクションは5つ

実行できるアクションは上記の5つとなる。

航行アクションでは、潜水艇を移動させる。海洋ボードは全て異なった構造を持っているため、行いたいアクションのあるボードへ移動する必要があるのだ。

ソナーアクションでは、新しい海洋ボードを発見、配置することができる。ソナーアクションサイトにより探索できる深さが指定されているため、指定範囲内の海洋ボードを2枚引いて、そのうちの1枚をそのレベルの深さに配置する。

潜水アクションでは、潜水トークンを回収することができる。海洋ボードにより枚数が決まっている早取りのため、他プレイヤーに取られる前に取ることが大事となる。潜水トークンは様々なボーナスをもたらしてくれる。

保護アクションは、様々な海洋生物を保護することで能力を上げたり、インパクトを獲得できる。また保護サイトのほとんどにリンクが張られており、これらのサイトにディスクを置いた全てのプレイヤーが何らかのボーナスを得ることができる。

論文アクションでは、研究シンボル(DNAマーク)を支払うことで論文を発表することができ、能力値を向上させたり、スペシャリストを昇進させたり、新たなアクションを実行できるようになる。

ゲームの流れとしては、序盤は実行できるアクションも少ないため各プレイヤーが自分の能力を伸ばしながらゆったりと進むのだが、中盤以降、急速に実行できるアクションが増えてきて、忙しくなる。

後半は他プレイヤーと生物の保護や論文アクションの取り合いが激しくなってきて俄然面白くなってくる。オリジナルの「エンデバー」のような直接的な攻撃要素はないので、非常に私好みだった。

次回は、「エンデバー:ディープ・シー」の魅力について、さらに詳細に述べたい。

続きはこちら↓


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Sato39
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