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25-007: 異世界ギルドマスターズ(黒ハイネ)

ボドゲカフェDEJANAにて、久しぶりに異世界ギルドマスターズを遊んだ。考えてみれば対人戦をプレイしたのは初めて。ソロとは違うインタラクションが超絶面白かった。



ゲーム概要

4tトラックに跳ねられたあなたは、気が付くと見たこともない異世界へ迷い込んでいた。どうやらこの世界は、無数の迷宮から吹き出る瘴気に侵食され滅びかけているようだ。国王から呼び出されたあなたは、世界を救う冒険者ギルドを作るための資金を渡された…。

「異世界ギルドマスターズ」は、名作「テラフォーミングマーズ」をリスペクトした人気同人ゲーム。デザイナーは六角えんぴつさん。交通事故をきっかけに異世界転生したプレイヤーがギルドの受付嬢と出会い、様々なイベントを経験して迷宮を探索し瘴気に侵食されている世界を救う、何とも厨二病満載なゲームなのだが、これがまた面白い!

数年前に遊んだきり、周囲にこの手のゲームをプレイする人がいなくてご無沙汰していたのだが、今回ボドゲカフェDEJANAでMさんが持参してくれたので久しぶりに遊ばせていただいた。第3拡張「冒険者たちの祝祭」込み。

何気に対人戦は初めてだったのだが、ソロプレイとは違い迷宮探索のインタラクションが非常に面白く出来ていることに気付かされた。今回はその辺もレビューしたい。ちなみに以前プレイしたソロプレイのプレイ記はこちら。


受付嬢選択

そして、まずはこのゲームで一番大事とも言える受付嬢の選択だ。異世ギルは国産ゲームの中でも人気シリーズであり拡張セットも第3弾まで頒布されている。拡張のたびに受付嬢が追加されており、その数は23名!ものすごいボリュームだ。

Mさんから渡された出会いカードは3枚。その中には推しキャラのハイネお嬢様がいるではないか。もうこうなるとハイネお嬢様一択。問題は白ハイネと黒ハイネのどちらにするかだが、白はカードプレイ向き黒は迷宮探索向きということを教えてもらったので、今回は黒ハイネで迷宮探索プレイを目指すことにした。

なぜか初対面から上から目線のハイネお嬢様


プロローグカードで初期ブースト!

第2弾拡張「迷宮都市の群像劇」から追加されたプロローグカードも使用。これはテラフォでいう所謂プレリュードカードであり、序盤をブーストしてプレイ時間を短縮してくれる。今回は「ポケットの電卓」を使用してみた。

初期手札がイマイチだったが、B級冒険者パーティを呼んだり、人造奈落の研究を行い、パワーとポーションの生産力を上げる。迷宮探索にパワーは必須なのだ。


多人数プレイは迷宮探索が面白い!

今までソロプレイしかしたことがなかったので気付かなかったが、多人数プレイでは迷宮探索が非常に面白い。迷宮探索アクションでは、探索するタイルの周囲の星の数分だけのパワーかゴールドが必要なのだが、他プレイヤーが探索していると星の数が減るため探索しやすい。

そのため他プレイヤーの探索した冒険者チップに隣接する場所を探索したくなるのだ。しかしあまり隣接すると探索する場所がなくなるためジレンマがある。これはちょうどテラミスティカの「隣接したいけど離れたい」というジレンマに似ており非常に面白い。

今回は黄色のMさんが探索した場所を拠点化しており、拠点に隣接した場所を探索すると両者ともにポーションが1つもらえて美味しいため、すかさず隣接地を探索して迷宮深層のボスを目指すことにした。

緑の冒険者チップがSato39


ポストカード拡張が良い!

第3拡張「冒険者たちの祝祭」にはポストカード拡張が4種類同梱されている。その中の「祝祭の準備」はラウンド中の早期パスにボーナスを付与するミニ拡張となっているのだが、これがまた良い!

テラミスティカのように全員がパスをするとラウンドが終了するのだが、これまでは早期パスをすると他プレイヤーを自由にプレイさせてしまうため良くなかった。しかし、このミニ拡張によりパスをした順番に祝祭チップがもらえるようになり、受付嬢の好感度を上げるときの代替リソースとなる。また早ければ早いほど多くのイベントカードを獲得できるため早期パスをする意味が出てきた。

これは地味だが非常に良いミニ拡張だと感じる。ぜひ全国の異世ギルプレイヤーには積極的に使っていただきたい。


攻防一体のカード「クリムゾン・キャッスル」!

そしてゲームは進み迷宮中央近傍まで探索したところで、「クリムゾン・キャッスル」をプレイ!魔物素材で建造する拠点だ。これにより周囲の隣接する裏向き迷宮タイルを全て公開することができる。

一気に周囲の迷宮タイルを公開すると、⭐︎1〜⭐︎3までのタイルが出現。進行方向に奈落が出現したのはマイナスだが、後方に⭐︎3タイルが出現したため黄色のMさんを足止めすることができた。これは美味い。

そして偶然だが手札にあった「聖水の余剰在庫」をプレイすることで先ほどの奈落の穴を浄化。これで先に進むことが容易になった。

ボスまであと一歩まで接近。ポーションをもらえる効果が地味に嬉しいので拠点化もしておく。


受付嬢のランクアップは嬉しい♪

そうこうしている間にハイネお嬢さまの好感度も上昇したので、ランク3へランクアップ。特殊能力はなくなるが、ゴールドと名声点を得ることができる。美しく成長していく受付嬢はどんどん魅力的になっていく。なんとも嬉しい瞬間だ。


ボス攻略!

ボスは⭐︎6と分かっているので十分なパワーが必要である。そのため「超合金ブレード」を発動!そしてパワーをブーストして、ついにボスを討伐!これでゲームに勝利できるわけではないが、ファンタジーRPG的な雰囲気のためボスを倒すとなぜか達成感がある。もう負けても良いw


最終結果

ちょうどその頃、文明マーカーと瘴気マーカーが隣接したためフィニッシュフェイズ開始。全プレイヤーが2手番を行なってゲーム終了。最終得点は44点で4位。順位は最下位だし目標カードであるレガリアをもう少し取れれば良かったと思うが、まあ満足である。


今回の満足度:10点(10点満点)

久しぶりに異世界ギルドマスターズを遊んだが、やはり非常に面白かった。アッパー寄りな拡大再生産は非常に気持ちが良いし、ランクアップする受付嬢はとても可愛い。イベントカードもフレーバーが満載で雰囲気もある。

何より今回最も楽しかったのは迷宮の探索だ。恥ずかしい話だが、これまでソロプレイしか遊んだことがなかったので、拠点の隣接タイルを探索すると両者ともにポーションがもらえるwin-winなインタラクションがあることを知らなかった。これはまさに目から鱗が落ちる思いだった。

またMさんが用意してくれたプロローグカードやポストカード拡張は痒いところに手が届く拡張であったため、とても快適に異世界探検を楽しむことができた。

厨二病な世界観やアニメ絵などにより万人に受けるゲームではないことは分かっているが、そこに抵抗のないボードゲーマーはぜひ遊んでみて欲しい。私もこれを機会にもっと異世界で迷宮探索を楽しみたいと思った。


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Sato39
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