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078: オスティア(ソロプレイ)

最近、キックスターターで「Sweet Lands」のクラウドファンディングを成功させたUchibacoyaさんのオスティアをようやくゲット。一般販売がないので購入できず指を咥えてずっと待っていたのだが、パイレーツ拡張のクラウドファンディングを支援することでようやく入手できた。早速ソロプレイで遊んでみたら、一捻りしたマンカラシステムがとても面白かったのでレビューしたい。


ゲーム概要と内容物

古代ローマの港・オスティアを舞台に、プレイヤーは大船団のオーナーとして商人や貴族たちに船を貸し、事業を拡大させていく。ゲーム終了時に最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となる。

今回、オスティア基本ゲーム+パイレーツ拡張+商人拡張+パトローナス拡張と関連商品は全て支援してみた。それぞれどんな拡張なのかよく分かっていないが、とにかくコンポーネントが豪華なので楽しみで仕方ない♪

コンポーネントは非常に豪華!木駒はとても丁寧に作られているし、インサートがあるので綺麗に整理して収納できる。素晴らしい♪
Eagle-Griphon Gamesと双璧をなすぐらい素敵なアートワークとコンポーネントなんじゃないだろうか。これは大事にしたくなるなぁ。

地中海で大船団を指揮して交易を行う

プレイヤーはローマ帝国時代の大船団のオーナーとなり、地中海の都市をまたにかけて交易を行い名声を得る。基本的にはメインボード左側のオスティア港から出発して、いくつかのルートを辿りながら、右端のインド、パルティアなどへ船を進めていくレースゲームのようになっている。

出来るだけ多くの船を他のプレイヤーよりも早く遠方の地へ進めることが勝利への鍵となっているのだが、アクションがマンカラになっているのでそんなに簡単ではないところが面白い。

悩ましくやりがいのあるマンカラ

オスティアの最も特徴的なところは、個人ボードにおけるマンカラアクションシステムだろう。六角形のオスティア港には船が停泊しており、手番ではこれらの船をマンカラすることでアクションを行う。

マンカラの名作といえば、トラヤヌス、クルセイダーズ、ファイブトライブスなどをプレイしたことがあるのだが、オスティアのマンカラはそれらのどれとも違う独自性がある。

まず六角形のうち1つのエリアを選択し、そこに停泊している船の数だけ資源を獲得する。その後、時計回りに船を各エリアに1個ずつ置いていき、最後の船を置いた場所のアクションを行う。

クルセイダーズは駒を取った場所のアクションを行うので一番簡単なのだが、オスティアではこれが資源獲得の数に影響する。もちろん、できるだけ船がたくさん停泊している場所を選んで、資源をたっぷり獲得したい。

だが、実行できるアクションはトラヤヌスのようにマンカラした先のエリアのアクションなのだ。これが実に悩ましい。資源はたくさん欲しいが、実行したいアクションと違うことがほとんどなので、終始プレイヤーの頭を悩ませることだろう。だがトラヤヌスの色を合わせる混沌とした感じではないので、これは個人差があるかもしれないが、私にはちょうど良い悩ましさに感じられた。

勝利点は褒賞により変わる可変式

ゲーム終了条件を満たした後、最終得点計算を行い最も勝利点の多いプレイヤーが勝利となるのだが、個人ボード上の建物アイコン、船アイコン、アンフォラ駒が基本的な得点源となる。この時、重要となるのがそれぞれの点数なのだがアイコン1つの点数は可変式となっており、それを決めるのが褒賞トラックである。

褒賞トラック

褒賞は船が移動した際に到達した交易港や終着地タイルなどで獲得することができるため、できるだけたくさんの船を遠くの都市まで航海させた方が得点が高くなる。テーマとゲームの目的が一致していて分かりやすく、気持ちの良いメカニクスだと感じた。

個人ボードで建物アイコン、船アイコン、アンフォラ駒を確認できる


ソロプレイだけでも十分面白い!

まだテストも兼ねてソロプレイしかしていないのだが、ソロプレイだけでも十分面白い。というわけで、以下はソロプレイに関して述べることにする。

ソロプレイでは、皇帝トラヤヌスがパルティア戦争で遠征しているため皇帝がローマに凱旋するまでの15ターンの間に、出来るだけ多くの建物や船を建造することが目的となる。ただし5ターン毎に皇帝のチェックが入るのはフェルトのゲームのようで面白い。

今回は最終得点225点となり、「皇帝顧問団」に任命された。有能な側近として活躍が期待されているらしい。もっと頑張れと。


今回の満足度:9点(10点満点)

これは面白かった。まだソロゲームしかプレイできていないが、ゲーム的な面白さは十分伝わってくる。特にやりごたえのあるマンカラシステムが個人的には非常に楽しい。

マンカラは好きなシステムなのだが、クルセイダーズは簡単すぎて少し物足りなく、ファイブトライブズは盤面がゴチャゴチャしているし共通盤面でのマンカラなのでダウンタイムも長い。トラヤヌスは色を合わせるのが自分には難しすぎる。そういう意味で、オスティアの資源獲得とアクションを同時に決めるマンカラシステムはちょうど良い。悩ましいがややこしすぎない。

多人数プレイはまだ未プレイだが、最初に述べたように基本的にはレースゲームなので他プレイヤーとのインタラクションは弱めでソロ感が強そうだが、パイレーツ拡張でインタラクションが強くなるとの噂なので楽しみにしている。「近衛長官」を目指してしばらく遊んでみたい。

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Sato39
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