ヤングケアラーについて考える①
先日、介護支援専門員として研修を受講した。
当然主な所は介護についてなのだが、その中でヤングケアラーや障がい者、生活困窮者などについても、今後は学んでいく必要を感じた。
障がい者でいうなら、元妻は少なくとも20年以上前から精神疾患があり、私自身も今は落ち着いてはいるがうつ病になり現在も服薬を継続している。次男にしても発達障害で十分とはいかないが、それなりに勉強もしたし、対応もしてきた。
生活困窮にかんしては、ファイナンシャルプランナーの勉強をしたり、借金がある時には社会保障制度について調べた。
しかし、ヤングケアラーは未知の世界。イメージとしては「家に介護を要する人が居てその手伝いをしている子供」。
しかし、昼に投稿した「子ども介護者:濱島叔恵著」を読んで愕然とした。
私の子供達もヤングケアラーではないか!!
お手伝いとヤングケアラー
家庭において、お手伝いをするのは家族の一員として当たり前ともいえる。
しかしそれはあくまで、子供としての領分を超えない範囲での話。
例えば試験勉強がある時にはお手伝いは免除だったり、子供として勉強や遊びができる上での、お手伝い。
ヤングケアラーになると、その行為(家事や介護)をしないと家族として生活が成り立たない状態。
ここで大事なのは、ヤングケアラーを生み出す家庭や家族が悪いのではない。親であれば、子供の成長を邪魔するような事はしたくないと思う。
しかし、家族が不安定(疾患や障害、要介護状態)であれば優しい子供ほど家族の為に頑張ってヤングケアラーになってしまう。
ヤングケアラーの孤立
大人であれば、何か問題に直面した時にそれまでに蓄えた知識であったり、人脈で誰かに相談する事もできるのかもしれない。
しかし、子供の場合はそれまでの知識も少なく、子供の立場で役所に相談なんてハードルが高い。仮に相談に行ったとして、相手にしてもらえるのだろうか。
そもそも、他の家庭との比較が困難な子供の場合、当たり前に家族のケアをしていて、自分がヤングケアラーだとすら気が付かない事だってある。
ケアの為に友達からも、社会からも孤立していく事もある。
ケアの為に勉強時間が十分に取れなかった子供は学校について行けず、学校に居場所がなくなることだってある。
ケアにつかれ、学校を遅刻したり、欠席する事があれば進学や就職の際には決して有利には働かない。
ケアの為に心身に異常をきたすことだってある。
家族の為に自分を削って頑張ってきたのに、何も報われない。
そんな事あっていいはずがない。
②へ続く。
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