ピンチはチャンス!意識を広げていくと次のステップへと動き出していく。【内側=外側の法則】
今日、娘が関西へ向かって行った。
来月から始まる大学生生活。娘にとっても、親の私にとっても初めての経験。
オリエンテーション延期、入学式はなくなり、異例の始まり。送り出す側も、コロナウイルスのことを考えると、気持ちの中に不安がよぎる。
念の為、出発前日に大学へ今後のスケジュールの変更はないか、と電話で確認をした。「現在のところ、予定通りです。」とのこと。
ただ、政府の動き次第では、延期等もあり得るらしい。まぁ、そうよね、誰にもこの先のことは読めないわよね…。
朝9時、車で千歳空港へ向かっていった。
送り出す時、泣いちゃうのかな?と思っていたけれど、意外と冷静。
笑顔で、「いってらっしゃい!これからの時間を楽しんでおいでね!」と声をかけられた。助手席から私に手を振る彼女の笑顔が、いつもとちょっと違って見えた。
言葉に出さずとも、互いの中に蠢く何かがあったような気がする。
昨日まで賑やかだった家の中。荷造りをしたあとの彼女の部屋に入ると、片付けられぬまま取り残されたモノたちが目に入った。
机の上には、家に残していった本がいつもどおりのまま。
なんだか急に、寂しさがこみ上げてきた。
いつもいた人がいない、に意識を向けると、ぶわーっと、涙が溢れてきた。
子どもが成長していくとは、こういう気持ちになるんだね、を感じた。
どこのお母さんも、こんな経験をして、親も成長していくんだね、を思った。
日常の1つひとつをあたりまえに思うと、「うるさいな〜」と感じたり、「ひとりの時間が欲しいわ」と思ったり、「自分のことは自分でやってよ。」と言ってきたことは何度もある。
けれど、いざ、居ないんだ、、を思うと、そのすべては、とても貴重で奇跡と感じるほどに光輝くものになる。
「あの子の好きなモノを作ってあげられることは幸せだったな。」や
「洗濯ができるって、嬉しいことだったんだね。」や
泣いて言い合いしたり、笑って、踊って、一緒の時間を過ごせることは、とても幸せなことだったんだなって。
どんな時も、どんな時間も、幸せの一部だったんだなぁに気づく。
そしてまた今度は、離れて暮らすことに慣れていき、それが互いに心地よくなり、適度な距離感を掴んでいくのかもしれない。
誰かといるありがたさを感じ、1人でいることの孤独を楽しめる。
ひとりになり、そんなセンチなことを考えていると、娘からLINEが送られてきた。
どうやら、サクララウンジにいるらしい。
「ママ!12ヶ月の内に50回飛行機に乗るとサファイアになれるよ。」と来た。
母の気持ちをよそに、サクララウンジにいる19歳の彼女の言葉は私の内をくすぐり始めた。
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