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旅行で学んだ!フランス人のミニマム思考感覚【海外旅行番外編】

今回、初海外旅行ということもあり

「ワクワク」 < 「ハラハラ・ドキドキ」な感じになるかと思いきや…

意外と、田舎夫婦二人で苦手な部分を助け合い・補い合いながら、

旅行中は感動と同時に一生の思い出になった時間でした。

みちお:スマホが海外で使えなくなる
まるこ:Googleマップでも方向音痴

みたいな私たちでしたが、
モンサンミッシェル、ヴェルサイユ宮殿、パリの街並み散歩、凱旋門、
エッフェル塔、セーヌ川クルーズ、美術館巡りに…色々を詰め込んだ旅行で毎日が充実していた感覚でした。

早朝に起きて動き始め、ホテルに帰宅と同時に急速睡眠。

本当、子供みたいな自由気ままな生活をして楽しみました!

かなり印象に残ったのは絶景や観光地はモチロンなんですが、

そこに住むフランス人(パリジェンヌ)の生活と
あんな細くて綺麗な人たちの生活が気になって気になって

帰国後も時々気になってしまうくらいです。

旅行中は自由行動が基本になるので、

ホテルから飛び出せば現地の人との交流は必須だし

私たち自身が観光地化されていないパリ市内の地区
(地元の日常に入り込んだ場所)にも散歩&買い物、カフェなどに行ったこともあって、

より身近に触れたフランス・パリ感覚が残っています。

また、今回の旅行前に事前に色々な事もリサーチしていた中で

フランス人は、どうやら”シックに暮らす”人種のようで
※「シック」の意味の説明は後で。

私たち夫婦が理想とするミニマムな生活に近い感じがして、

「遠いフランスでも同じ文化があるのか?!」と驚き感銘したんです!!笑

海外旅行に行く事が決まり、

ちょっと前からのブログから「仏間がある田舎暮らし夫婦の初海外旅行!」

という内容で、旅行記という形で思い出日記としてnoteに書いていました。

今日のブログは、少しテイストを変えて~

海外旅行で気づいた”フランス人のシックに暮らす”と私たちが目指している

ミニマルライフについて合わせて書いていきたいと思います。

今回、フランス語が全くできない私たち夫婦がパリジェンヌにインタビューしたわけではなく。

旅行の前にフランスの歴史や食べ物などを調べる中で、

フランス人の実態を事前に知る切っ掛けになったのが

「フランス人は10着しか服をもたない」ジェニファー・L.スコット/著 -- 大和書房 -- 2014.10
という書籍になります。

【内容】「フランス人は10着しか服をもたない」という書籍は、
著者が大学生時代に、カルフォルニアからパリへ交換留学生時代としてパリでホームステイ中に歴史ある家庭のフランス人・マダムシック&ムッシュシックのファミリーの生活を観察し考え得た大きな気づきをまとめた内容です。

(※この書籍は2014年と今から10年前の物なのでコロナ禍を経てデジタルツールの発展で変化があり、書籍そのままというわけではないと思いますが)


”シック”とは?

”シック”の意味・イメージとは?言われると大多数の日本人の場合だと、 

”シック” = ”上品で洗練された”

というイメージが多いと思います。

しかし、フランス人の”シック”とは

目の前にある服装や物・人などのデザインや外観だけではなく

その人のライフスタイル,生き方,暮らし方,考え方,心の持ち方…

その時の外観だけから受けるイメージではなく、

もっともっと内側や背景から醸し出される

物事をトータルして”シック”という言葉を使うそうです。

そんな“シック”な暮らしや習慣・考え方がフランスにはあります。


小さいクローゼット

フランス・パリはパリコレクションが開催され、
ファッションの先端かつ流行の発信地という事は海外旅行初心者でも知っていましたが・・・

ルイヴィトン、エルメス、ボッテガヴェネタ、クロエ、シャネル…

本当に数多くのファッションブランドがフランスから始まったというのは、

観光ガイドを見てから知りました。

しかし、高級ブランドの発祥地でオシャレ好きそうなイメージのフランス人にも関わらず10着しかない服というのは本当なの?

と思いましたが、確かに書籍の中にも書かれているように~

フランス映画では、同じ服を着た主人公が多く実際にフランスで流れていた

ドラマでも同じ服での出演が多いかったです。

そして、

『本当のお気に入りをメンテナンスしながら長く大切に使い続ける』

のが、フランス人思考。

そして、使う直前にアイロンやクリーニングに出して、

バタバタする感じではなく

日頃から、お手入れしシワが無いよう・ほころび糸くずが出ないよう…

大事にする。

日常が、物や立ち振る舞いなどに出ることをフランス人はよく知っているようです。


パリジェンヌはスラッとした美しい体

美しいメリハリのある体は、日常で作られている。

日本のように、コンビニみたいに展開されるフィットネス、ジムはフランス

の街並みには見受けられなかったです。

フランス人は、日常の家事、掃除や移動(自転車・徒歩)で運動を行い

必要以上の食事をせず家族やパートナーとの食事を空腹で楽しむようです。

レンタル自転車もパリ市内随所に配置され、

道路も広く人間を最優先に大切にされた形になっていました。

そして、地下鉄・バスなどの公共機関も観光客にも使いやすく

料金の支払い方・料金設定などシンプルで日常でも使いやすいはず。
(※フランス語&英語が使えないと日本人にはハードル高め)

また間食に関しては、ほとんどしないみたいで

アイスクリームなどを「食べ歩きしている人」=「観光客」

と、思って間違いないようです。

これは「間食をしない」という外面ではなく、

「歩く」+「食べる」のマルチタスクをしないという

内面的な部分が凄いんです。

そのため、自宅でもテレビ・スマホを見ながら食べるという

マルチタスクは止め、食べるときは家族の団欒の時間を大切にしているそうです。
(※この辺の感覚は、我に返って"ドキッ”とする内容ですよね)

なので、シングルタスクで目のまえの事をシッカリ集中して楽しみ尽くす。

食事の時間を大切に五感を使って味わう習慣があるそうです。

舌だけで味わうのではなく

グラスワイン一杯でも、
ワインの色を見て
→香りを嗅ぎ
→舌で味わい
→味を言葉で表す(頭で味わう)
→ワインの会話で耳を使い“五感”で味わいます。

五感を使って、集中して最大限楽しみ尽くす。

言い方を変えれば、情熱的なのかもしれません。

日常の何気ない一つの事をトコトン楽しく真剣に集中する。

なんかイイですよね!日本でいう「丁寧な暮らし」みたいな。

ちなみに、実際にカフェに行った時も確かにフランス人は

クロワッサンとコーヒーで長く会話と共に食事の時間を楽しんでいました。

私たちよりも先に入店して、出るのも私たちよりも後。

夕食時もレストランで直ぐにオーダーメニューが届かないのも、そういう風潮からかもしれません。
(※日本人は働くを主に成長してきた人種なのかスピードメニューが多いですよね)


10着しかない服のナゾ

これは、本のタイトルにもなっているし

結構、このキャッチコピーにもなっていて知っている人も多いのでは?!

実際、クローゼットの中身は少ないようですが

さすがに10着しかない家庭ばかりではない様です。
(※夫:みちお調べ)

ただ、好きな物(自分が本当に好きで購入したもの)を

丁寧に使う習慣があるので、ハイブランドであっても時間の経過をも楽しむ着かたをするようです。

また、日本と違い年代物の方が価値があるというのは

フランスならではの価値観で、服,アクセサリー,腕時計に止まらず

食器,家具,家…とりあえず持ち物は全てがそうなんだそうです!

そして、もったいぶらずにTPOに合わせて使いこなすとこも“さすが”ポイントです。
(フランス・ヨーロッパでは一日の気温差・季節での温度差が大きい国が多いようで使用頻度も多いそうです)


インテリアとテレビとキッチン

今回のフランス旅行は夫婦初海外旅行でしたが

夫みちおは、少し“通・つう”ぶりたくマニアックな美術館やパリ市街地散策

を含んだプランを立てていました。

その際に、訪れたマニアックな美術館にはフランス人の生活をそのまま展示

した施設的なとこがありプチ御宅訪問みたいな感じでした。

書籍でも、そこでも感じたのは「物が必要以上にない」

椅子やソファー、テレビ、カーテンなど生活に必要な物はあるし

高価なアンティークな物だとも分かるけど…シンプルでスッキリしている。

富豪?貴族?の家なのに。

意外でした!

ベルサイユ宮殿のように豪華絢爛で、
現代でもその流れを引き継ぎガチャガチャ感があるかと思ったのに。

意外な空間でした。

それぞれの部屋が、寝る・食べる・くつろぐ…

など、シングルタスクになるべくような間取りで集中できる空間づくり

に衝撃でした。

ここにも、フランス人ならではの内面的な考え方が

部屋のインテリア空間に広がっている感じです。

そういえば、美術館でも絵画や芸術作品に集中できるように

無駄な物が省かれていました。



こんな感じで、初海外旅行ということもあって

海外での不慣れなためなのか「ナゼなんだろう?」という疑問が

むしろ"気づきポイント”で良かったのかもしれません。

そして、楽しい思い出と余韻に浸れるお土産になった感じです。


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