同質化の先にあるもの・・
今回は、ファッション小売業の組織・チームについて書いていきたいと思います。
この業界は、兎にも角にもファッションが好きな人で溢れていますが、大きくファッションと言っても様々なテイストで溢れています。
皆さんの身の回りで仲の良い人達を思い浮かべた時、どの様な人が思い浮かびますか。
それは、自分と似たようなテイストの服装が好きな人達なのではないでしょうか。。
しかし、これは単に外見だけの話ではないのです。
似たような"価値観"の人も多いのではないでしょうか。
私は、これらは組織やチームとして考えると、非常に危険な事なのだと考えています。
いやいや、そんな事はない!という意見もあると思います。
・気心知れてるメンバーが多く働きやすい
・物事がスムーズに進む(阿吽の呼吸)
この様な良い点があるのは確かでしょう。
しかしながら、この様な組織やチームはある状態に陥っているのです。
それは、、
同質化
似たような価値観の人が多くなる事により、その組織やチームは、異なる意見を述べる人を疎外するようになるのです。
また、その様な異なる意見を述べる人たちに対しても、自分達と同じ思考となる様に働きかける。
いわゆる同調圧力が強い組織となっているのです。
前回、
あるべき姿という".魔物"という記事を書きました。
ここでは、個人レベルでの話をしましたが、今回はその組織・チームレベルの話となります。
同質化された組織やチームは、
"私達のあるべき姿"と異なる思考や意見は決して受け入れません。
徹底的に排除、疎外した上で"私達の正義"を保とうとするのです。
これらは、個性を失った"右向け右の組織"と言い換える事も出来るでしょう。
それがなぜ危険なのか。。
私の意見はこうです。
この様な組織・チームからは、
イノベーションが起こらない
企業は、社会の問題解決のために存在し、その取組の中での問題解決に努める必要があります。
異なる意見こそ、問題提起でありイノベーションの可能性を秘めているのです。
全ての異なる意見が正しいとは言いません。
しかしながら、これに耳を傾けようともしない組織が成長するはずもないのです。
同質化の先にあるもの・・
それは、
茹でガエルの組織
私は常にこう考えています。
異なる意見の人の集まる組織。
それは、とても居心地が悪いのです。
しかし、大切なのは
異なる意見を持っている人
=敵ではない
という事です。
逆に考えれば、多くの意見をシェア出来る環境。
忖度せず物言い出来る環境とも言えます。
自分の意見を自由に発言し、行動に移せる。
これが自分らしく働くという事なのだと思います。
皆さんの組織、チームはどうでしょうか。
今は同質化している組織・チームであっても変わることは出来ます。
多様性を尊重する個人が生まれることで、組織・チームは必ず変革する事でしょう。
この記事を読んで頂いた皆さんが、より良い組織・チームにしてくれる事を心より応援しています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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これからも宜しくお願い致します。