競合相手が自社ブランドと類似商品を低価格でぶつけてきたときの戦略。【sato流 市場戦略 講座Ⅰ㉑】
自社ブランドを適正価格で育成していますと、競合がシェアをとるために、低価格で参入することがあります。その時にどのように対抗するかというお話です。
1.フランカー・ブランド
(自社の主力ブランドを競合から守る役割をするブランドのこと。)
自社ブランドを競合の低価格ブランドに対抗させるために、低価格にしますと、価格競争に陥り消耗戦になったり、自社ブランドに低価格のイメージが付いてしまいますので、低価格の別ブランドを立てて競合と対抗させます。
競合が駆逐されるまで、対抗していきます。
既存の自社ブランドの品質や情緒的価値を重視するお客様をがっかりさせることなく、顧客を維持することができます。
2.品質はそのままで、機能をシンプルにする
多機能商品の場合は、余計な機能をそぎ落として、お客様が特に必要としている機能のみにすることで低価格を実現し、対抗することができます。この時、品質はそのままにします。
品質が同じなので既存ブランドのままにします。
低価格品で大きく市場が奪われる場合は1を、お客様がやはり品質が大事だと考えている場合には2の戦略をとることをお勧めします。