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タルティンをやっと買えました。【勝手にコンサルティング⑨】
去年の10月2日に阪急百貨店うめだ本店に出店した「Tartine(タルティン)」という洋菓子屋さんは、お客様がいつもデパートの外まで並んでいて、お昼過ぎには完売だそうで、全然買うことができませんでした。
しかし、先日ふと見ると商品がありました。お客様もお店の前に少ししか並んでいなかったので、試しに買ってみました。(この時点で達成感いっぱいです。)
タルティン
看板商品の「ストロベリー タルティン」はこちらです。
花びら型のビスケットの上にはクリームが乗っていて、そのなかにはイチゴジャムが入っています。口に入れると甘酸っぱいイチゴの香りが広がります。一番上にドライのいちごが付いています。いろんな味や食感が楽しめます。一口で食べてしまいそうな大きさですが、ゆっくり味わいます。
4個入りで780円。(税別)1個当たり195円でちょっとお高め。
そして箱の中には、こんな説明書がありました。この女の子たちは双子だそうです。
こちらは、タルティン ティート
最中の皮の中にかカシューナッツやアーモンド、くるみなどがキャラメルでまとめられていて、パリッとした触感とナッツ類とキャラメルの香ばしい感じがとてもおいしいです。
3個入り700円(税別)1個当たり233円、もっとお高め。
こちらもストーリーが書かれた紙が入っていました。
あと、プレゼント用に小分けビニル袋をいただきました。
プチプレゼント需要ですね。
なぜ人気なのか、分析してみました。
美味しいのはもちろんですが、お菓子やパッケージがかわいくて楽しいのです。もらった方は、ほっこりされるのではないでしょうか?贈る人も贈られた人の楽しい笑顔が見たいと思って、買い求められるのでしょう。
ディズニーランドのお土産のような感じです。中のお菓子もパッケージも楽しめます。
しかも、ストーリーはおとぎ話のようですが、はっきりとストーリーを固定していないところが、お客様の想像を膨らませて、魅力なんだと思います。
メーカーについて
このブランドのメーカーは、プレジィールという愛知県の会社。
HPを見ますと、製粉業を皮切りに100年を超す会社で、今は、製粉事業・製麺事業・洋菓子事業を展開されています。
売上(2019年)は202億円、従業員数2,000名。大きな会社です。
『プレジィール』とはフランス語で「よろこび」を意味するそうです。
そして、経営理念は、
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食を通して、美味しさを通して、
それこそ世界中の人たちに
「よろこび」を届ける。
そのためにこそ、<プレジィール>。
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とあります。この理念からいろいろなブランドが生み出されているようです。
ブランド
「タルティン」とよく似たブランドで、「オードリー」があります。デパートのバレンタインイベントで1時間半並んで買いました。全部美味しかったです。特にドライいちごをホワイトチョコで固めたものがお気に入りです。
代表商品は「オードリー グレイシア」。
オードリーもタルティンも女の子のイラストは後ろ姿なのが、珍しいですね。きっとお客様が自分を投影されるのではないでしょうか?面白い発想だと思います。
そして、ケーキでは、
デパートでよく見かける、スタイリッシュなケーキ屋さんの『グラマシーニューヨーク』もプレジィールのブランドでした。
毎月果物が変わる、デパートのケーキ屋さんの『ファンドリー』もそうでした。季節の果物をふんだんに使ってボリューム感がありますが、その割には手ごろな価格のケーキです。
ケーキはどちらもずいぶん前から買っていましたが、プレジィールのものとは知りませんでした。
他にも知らないブランドが沢山ありました。
ブランド戦略分析
この4つのブランドしか知らないのですが、それぞれ、コンセプトがしっかりありエッジが立っています。他のメーカーのものは、ケーキや焼き菓子そのものがどのように美味しいのかという点に焦点が置かれているものが多いように思います。そしてお店のつくりやパッケージは、店長さんなりオーナーさんのイメージするところを表現しているものが多いと思います。
しかし、プレジィールはお菓子そのものに焦点を置くのではなく、もっと引いた位置で全体のブランドコンセプトありきで、お菓子やパッケージやお店のデザインをしているので、訴求力が強いのです。
しかも、ブランドコンセプトが今までにない斬新なものばかりで、心惹かれます。
気になった点
ブランドと店舗数は、次の通りです。
上2つのケーキのブランドは多いのですが、オードリーやタルティンは意外と少ないですね。商品点数が多いのと、デザイン費もかなりかかっているのと、1個の商品のパーツが多いので資材管理が大変だと思います。ですのでもっと店舗数を増やして販売量を増やすと、利益効率が良くなると思います。
まだまだこれから店舗を増やされるのでしょう。
また、
タルティンは奇跡的に1年経って買えたのですが、「品切れ」がずっと続くとなると、さすがにあきらめムードが出てくるのと、品薄にして価値を高める戦略ではないか?と懐疑的になってしまいますので、どこかのタイミングで、いつでも買える状態になるといいと思います。
先日の和菓子屋さんの1人当たりの売上高と比較すると、
です。製粉業がありますので、単純比較とはいかないにしても、少しバタバタされているようですね。
以上、これからも益々目が離せない会社でした。