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シュリンク市場戦略の考え方。【sato流 戦略実行講座Ⅲ➀】

市場がどんどんシュリンクしている場合の考え方は2通りあります。

一つは、その市場にとどまって、撤退した競合他社のシェアを奪取する方法。

必ず最後までその市場に残るお客様がいらっしゃいますので、そのお客様をがっちり捕まえるという考え方です。これ以上市場は伸びませんが、特に大きなリニューアルをしなくても、大々的に広告をしなくても買い続けてくださるお客様がいらっしゃいます。ときには、リマインド広告(思い出してもらうための広告)は必要ですが。もちろん、この市場に入ってくる新規のお客様はいないので先細りになりますが、販売管理費はそんなにかからないため利益率は高くなります。


もう一つは、お客様がスイッチして行った先の市場に参戦する方法です。大概は、今までの競合ではない新しい競合が開拓しています。(異業種が何の先入観やしがらみがなく、イノベーションすることが多いものです。)

このとき、競合他社が先に開拓した後を追いかけてもNO1になれませんので、先に市場を創ってお客様を招き入れるというのがベストです。簡単に書きましたが、出遅れる原因は、今までのやり方や工場のラインを変えたくないという足かせです。また、今までうまくやってきたという自負があり、なかなか時代が変わったことを認めたくない気持ちが働くからです。

「隣の芝生は青い」という言葉がありますが、「隣に芝生はまだない」という感覚で、常に積極的に近隣市場を開拓するのがお勧めです。


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