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4P-Promotion 広告(質)について【sato流マーケ講座Ⅰ㉗】


 広告で大事なのは、インパクト。


 小さな文字でごじゃごじゃ書かれた広告では、お客様の目に留まりにくく、見てもらえません。

 そして、インパクトのある広告内容とは、お客様の心にズドーーンと訴えかける広告です。

 共感していただき、製品のことをよく理解していただいて、自分にとって必要だと思ってもらうようにします。

心を動かさなければ、購買行動を起こしてもらえないからです。


では、共感してもらい製品のことをよく理解してもらうにはどうすればいいか?


 私のクライアントさんに例としてよくお話するのが、落語です。
例えば、立川志の輔さんの独演会を聴きに行ったときに仕入れたネタです。

もう数年前のネタですので、ここでもご紹介します。


 ちょうど選挙前の土曜日の独演会でしたから、選挙ネタでした。

 志の輔さんが、選挙の当日午後8時から始まるTVの選挙特番を見ようと、枝豆とビールを用意してTVの前に座って、自分が投票した人が当選するかワクワクしながら枝豆とビールを口に運ぼうとした矢先のこと、まだ開票率0%なのに【当選確実】が出たそうです。

 志の輔さんは、開票率が0%なのになぜ【当選確実】が出たのか不思議でならず、お友達の数学の先生の秋山先生にどういうことか尋ねました。

 すると秋山先生は、

「志の輔さん、お味噌汁の味を見るのに、鍋ごと全部飲んで味見しないですよね。同じように、出口調査で少しの人に聞けばわかるのです。」

と答えられたそうです。

 このお話で皆さんの心の中にも変化があったと思います。

「開票率0%で【当選確実】というのは不思議だ」という点にうなずいた人が多かったと思います。共感ですね。

 秋山先生の説明で、「鍋ごと味見」と聞いて、ビジュアルが浮かんで笑ってしまった方も多かったと思います。

 既に頭の中にあるものを使って想像させることで、理解を深めたわけです。ビジュアルが浮かんできたからこそ、笑いも出てきたわけですね。

 

 広告もこのように心を動かすようにつくります。

 広告をつくるときには、ついつい遠くのものを見てしまいがちですが、広告ネタは足元に落ちているということを意識してつくるようにしています。

ビジネスネタも同じです。足元に落ちています。





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