(実録)老舗印鑑店の新規事業開発(前編)【コンサル事例➀】

老舗印鑑店の新規事業開発  「大人の女性ためのデザインスタンプ」


 今ではデパートで「スタンプ」をテーマにしたイベントが開催されるほど、スタンプを生活の中に取り入れて楽しむ新しい文化が広がっています。

 その先駆けを作った「大人の女性ためのデザインスタンプ」新規事業の立ち上げ事例をご紹介します。(約2年のコンサルティング)

 老舗印鑑店の娘さん(はんこデザイナー)とお母さま(営業担当)のお二人で新規事業を立ち上げられ、伊勢丹、阪急百貨店、アフタヌーンティ リビング、INOBUNなどの販路開拓を行い、10年以上たった今では、「大人の女性のデザインスタンプ」市場が確立され、トップブランドとして活躍されています。

(前編)は上市前の事業の方向性検討、コンセプト策定、価格設定、アイテム構成、販路検討についてのお話です。

(後編)は営業開始から市場開拓についてです。


1.コンサルのきっかけ


 中小企業診断士の研究会で新規事業のコンテストに、老舗印鑑店の娘さん(はんこデザイナー)とお母さまが来られたのがきっかけです。(このお店は2代目のお父さんと3代目にとなるお兄さんがいらっしゃいましたが、女性2人の事業にはノータッチ。)

ここから先は

2,656字 / 1画像

¥ 10,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?