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sato流リーダー講座

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10年以上お手伝いしている360度評価から得た知見や、コンサルティングの現場で経験したリーダーについての知見をランダムに書いております。リーダーの方の自己啓発の参考になれば幸いで…
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記事一覧

リーダーの仕事【sato流リーダー講座➀】

 この講座では、クライアントさんの経営や新規事業、マーケティングをお手伝いして得たり、360度評価調査のデータ解析から得たリーダーについての知見をご紹介していきます。  コンサルの仕事は、経営戦略、事業戦略、マーケティング戦略を立案してクライアントさんにご提案するだけではなく、実行支援も行います。そしてわかったことは、うまくいくいかないの大きな要因の1つが、リーダーの仕事力・資質ということです。  経営者の方、事業部長、マーケター、ブランドマネージャーの方、そして個人事業

上からの評価と下からの評価【sato流リーダー講座➁】

 360度評価(上司、同僚、部下、本人が同じ評価項目、評価軸で評価する手法)で判かったことの1つは、  上司、同僚、部下の3者の評価はほぼ同じということ。 各評価項目を詳細に見ても、大差はありません。  ただし、部下は、上司や同僚に比べ、精緻に見ているわけではありません。これは人生経験やキャリアの違いから、”人”を評価する力がまだ備わっていないためと思われます。  リーダーシップの発揮が素晴らしい人は、上からも下からもそのように評価されています。リーダーシップの発揮が

リーダーシップが強い人と弱い人の違い1【sato流リーダー講座➂】

 360度評価調査の評価により5つのグループに分類し、一番評価の高い「リーダーシップが強いリーダー」グループの人たちと、一番評価の低い「リーダーシップが弱いリーダー」グループの人たちを比較しました。  有料部分に、実際のデータグラフ(イメージ:調査項目と評価数値はブラインドにしています。)と、このことからわかること2つを載せています。よろしければ、ご覧ください。  そして、結論としては、 リーダーは自己肯定感が大事ということ。

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自己肯定感の強いリーダーについて【sato流リーダー講座➃】

 360度評価調査の結果、自己肯定感の強いリーダーが上司や同僚部下が望むリーダーという結論が出ました。  ところで、自己肯定感と自己顕示欲とは、全く違います。 自己顕示欲とは、   周囲の人々から注目され、そして認められたい、という欲求のことです。自分の外側に認めてもらわないと、自分が確立できないのです。なので、 過度の自己主張をするのです。 自己肯定感とは、   自分をしっかり持っていて、自分を信じることができる強い人のことです。 自己肯定感の強いリーダーは、

リーダーシップが強い人と弱い人の違い2【sato流リーダー講座➄】

 リーダーシップが強い人と弱い人のもう一つの違いは、 周りに対して、   愛情 が深いかどうかということです。  人に対して温かさと好意とリスペクトマインドがあるのが、リーダーシップが強いリーダーです。  愛情をかけられた人たちは、それに応えようとするからです。

自己肯定感の強いリーダーは流されにくい【sato流リーダー講座⑥】

 トップリーダーが自分に自信がなかったり、弱気な発言や自信のないな立ち居振る舞いをすると、その下に位置する自己肯定感の弱いリーダーたちは影響を受けて、弱気になってしまいます。雰囲気に流されやすいのです。  ところが、自己肯定感の強いリーダーは、トップリーダーの態度に関係なく、雰囲気に流されず、組織を成功に導くことができるのです。  今、コロナ禍で、リーダーたちの力量が問われていると思います。

バランス感覚を磨くには、「エゴ」を消し去る努力をする。【sato流リーダー講座⑦】

最終的に目指すリーダー像は、才徳兼備のバランスのとれたリーダーです。 では、どうしたら、バランス感覚を磨くことができるのでしょうか? 業務に必要な知識・経験が豊富なことはもちろんですが、それ以上に徳を積まなければなりません。 生き馬の目のを抜くような競争社会を生きてきた人たちにとっては、少し努力が必要なようです。 キャリアを積むと、だんだんと「世のため、人のためにご奉仕する」という感覚が芽生えてきます。(左側のイラスト) それまでは、エゴ(支配しよう、得しよう、自分

太陽リーダーと北風リーダー【sato流リーダー講座⑧】

 部下を鼓舞するのに、「このままでは、ダメになる。」「このままでは、〇年もたない。」という言い方を聞くことがあります。  一見、部下を奮い立たせているように見えますが、実はこの言い方だと効果が上がらないのです。 何故かと言いますと、  部下は会社の方針、上司の指導に従って一生懸命頑張っているのに、「ダメになる方向に進んでいる」と刷り込まれれば、やる気がなくなりますよね。「背水の陣」は一時的な劇薬で、持続性に乏しいのです。 では、どうするか?  リーダーは部下たちがや

同僚と部下の評価の違い【sato流リーダー講座⑨】

360度評価から得た知見です。 先述の「上からの評価と下からの評価【sato流リーダー講座➁】」でお話したように、  上司、同僚、部下で、評価はほとんど同じなのですが、詳細に見てみますと、若干違います。  上司は、「リーダーシップの強いリーダー」グループ内でも「リーダーシップの弱いリーダー」グループ内でも同僚や部下に比べて高く評価する傾向にあります。  上司はわりと好意的にみているのですね。 ところが、同僚と部下はちょっと様子が違います。 「リーダーシップが強いリ