
実家暮らしの毒親育ちが家を出るまで
私は31歳になるまで実家暮らしをしていた毒親育ちです。
何度も家を出たいと思いながらも、親を置いていく罪悪感や、自分にできるのかという自信のなさから行動に移せずにいました。
何より、親に何を言われるのかを想像するだけで恐怖を感じてしまい、勇気が出ませんでした。
しかし、積もりに積もった鬱憤が限界に達し、ついにそうした不安や罪悪感を上回るほどになりました。
本来、成人したら自分の住む場所を自由に決める権利があります。
一人暮らしをすることに理由は必要ありません。
しかし、当時の私には、親を納得させられるような「正当な理由」を見つける必要がありました。
でも毒親はどんな理由でも都合のいい存在である私を手放したくないという一心です。
あの手この手で私の自立を阻もうとしてきました。
「あんたには無理」
「まともに皿も洗ったことないくせに」
などといって、とことん私の自信を奪うことを生きがいにしているかのようでした。
これじゃあだめだ、とまた逆戻りしては思い直し
を繰り返してたどり着いたのは
親を納得させることが無理なら、自分を納得させようていうことでした。
せめて自分自身が「これなら親元を離れても仕方ない」と思える理由を無理やりにでも作り出すことで動ける自分になれると思ったのです。
考え方次第で理由はいくらでも作れました。
たとえば、
夢のためにお金を貯めたいから住み込みの仕事に就く
友達と起業するために共同生活を始める
仕事の都合で引っ越さなければならない
こうした理由を使って「逃げられない状況」を作ることで、実家を出る決断を後押しできます。
私はこの時思い切って引っ越しが必要な距離の会社への転職を目指すことにしました。
3ヶ月後、私は条件を満たす会社への転職が決まり、意を決して母に伝えると、一気に青ざめ口を聞かなくなりましたが、ここでへこたれるわけにはいきません。
ここが一番辛く、私はその場から消えていなくなりたいと思いましたが、なんとか耐えることができました。
転職支援の担当者など親以外の第三者と話す機会を得たことも大きな後押しになったのだと思います。
振り返ると、私はこうでもしなければずっと実家に縛られ、毒親からエネルギーを奪われ続けていました。
もし少しでも「家を出たい」と思うなら、その気持ちを否定せず、自分を納得させる理由を見つけることをおすすめします。
それが一歩を踏み出す大きな助けになるはずです。
この記事が参考になったら、ぜひ「スキ」やコメントをいただけると嬉しいです!