イスラエル・エイラートから陸路でエジプトへ入国!
イスラエルのエイラートから陸路でエジプトに入りましたのでまとめます。
エイラートまではテルアビブかエルサレムのバスターミナルから適当にバスに乗れば着きますので省略します。
なお、国境を越えたエジプト側は外務省によって危険レベル3(退避勧告)となっていますのでご認識ください。イスラム過激派によるエジプト軍拠点の襲撃などが近年でも発生しています。
実際はイスラエル人の旅行客と見られる人が大勢国境を越えていました。欧米人と見られる人もちらほらいました。服装や荷物を見る限り、ここの国境を越える人のほとんどはイスラエル人の観光客だと思います。
ちなみにこの国境、すぐ先にはエジプトがあり、湾の対岸にはヨルダンのアカバ、遠くにはサウジアラビアも見えるという地味に珍しい場所なんです。
エイラートからヨルダンに入国するという人も多いみたいです。
エイラートのバスターミナルから国境は路線バスで
イスラエル各地からバスでエイラートに到着すると、だいたいエイラートのセントラルバスターミナルに到着すると思います。
このバスターミナルから国境までは15系統の路線バスに乗れば国境まで到着します。こちらが路線図です。左のバスターミナルから発車して右側の市内をぐるっとしてから下の国境方向に向かう感じですね。
乗り場ですがバスターミナル内には"TABA BORDER"と書かれたバス乗り場があるのですぐにわかると思います。
バスは普通の路線バスで、まずエイラートの市内をぐるぐる回ってから国境に向かうので30分ぐらいはかかります。国境越え以外の客もたくさん乗ってきました。
バスはエルサレム市内のバスやトラムと同様にICカードが使えるので、同じようにチャージして乗ればOKです。バスターミナル内にチャージの機械があります。
時刻表は見つからなかったのですがこの15系統は少なくとも30分に一本以上は走っているみたいでした。
バスが発車したので乗り込むと、なんと停車時間15秒ぐらいですぐにバックして発車してしまいました。自分は建物の外で待ってたので良かったですが建物の中で座って待ってたら乗り遅れてた可能性があります・・
イスラエル出国はわりとスムーズ
バスは30分ぐらいで国境に到着しました。
国境は本当に何もなく、ただ駐車場と入管の建物があるだけでしたが、海が近くて眺めはとてもいいです。
まずは"Departure"と書かれた建物に入ってイスラエルの出国手続きをしますが、建物に入る前の通路に係員がいていくつか質問をされました。
「エジプトのどこに行くのか」「ダハブ」
「イスラエルに戻ってくるのか」「戻ってこない」
「何目的で行くのか」「観光」
「これはお前のリュックか」「そう」
「武器は持っているのか」「持ってねえよ」
こんな感じです。
まずは最初のカウンターで出国手数料115NISを支払い、レシートとQRコードをもらいます。クレジットカードが使えました。
そこからは普通の出国手続きと同様にこんなゲートを進みます。
特に何も詰まるところもなく一瞬で出国手続きが完了しました。
飛行機で出国する時はいろいろと厳しいと聞きますが陸路出国はわりとゆるい印象ですね。ここから先はもうイスラエルの領土ではないので何を持っていて何をするかはあまり興味ないんでしょうか。
写真奥にちょっと写ってますが出国審査が終わるとコンビニ程度の広さの免税店があります。
免税店を抜けるともう一回出国審査みたいなところがありました。
パスポートと出国手数料のレシートを渡したらすぐに通れました。これでイスラエル出国は終わりです。
エジプト入国・・何回パスポートをチェックするつもり?
免税店を出るとエジプト側の係員がいてパスポートをチェックしていきます(1回目)。そこを通り抜けるとエジプトの入管の建物があります。
ど真ん中にARRIVALの入り口があってここに入りたくなるんですが、手前に柵があることからも分かるように建物の脇の小さな小屋に誘導されます。
そこでX線の荷物検査があり、パスポートをチェックされます(2回目)。
で、一回道を戻ってさっきの建物に入ります。わかりにくい。
建物に入ったら真ん前にホテルのフロントみたいなのがあります。
え?建物間違えたか?と思って一回でて確認しますが間違いなく政府の建物で入り口にはARRIVALと大きく書いてあります。
この写真左側に簡単な机と椅子があってそこの係員がパスポートをチェックしているみたいなのでパスポートを渡してみると何やらチェックして(3回目)、何かレシートをもらって、先に進むように誘導されました。
何もかも整っていてスムーズだったイスラエルとの落差を感じ始めます。
先の角を曲がるとちゃんとした入国ゲートみたいなのが見えてきました。
オッサンにパスポートを取られる
入国ゲートに向かって歩いていると横からきたオッサンにパスポートをすっと取られて、何やらペラペラめくって確認し始め、スマホでなにか電話をかけ始めました。
入国の係員は私服の人もいるのでこの人も係員かと思ってしばらく待っていたのですが、首から下げているカードにtouristなんちゃらと書いてあるのをみつけて怪しみ始めます。
私「Who are you? What are you doing?」
オッサン「Wait wait wait. Wait a second, my friend.」
でましたマイフレンド。怪しい客引きの常套句ですね。
すぐにパスポートを取り上げ返して入国審査に向かいます。特に追いかけてはこなかったのでやっぱり正規の職員ではなかったのでしょう。
この入管の建物は入国ゲートも含めて出入り自由っぽいので変な人がいる可能性があります。
ようやくのエジプト入国審査
改めて列に並んでもう一度パスポートを渡します(4回目)。脇の張り紙にエジプト全土に入国できるビザを持っている場合は知らせるようにと書いてあるので係員に知らせました。(イスラエルから陸路で入国する場合、シナイ半島だけの滞在であればビザは不要みたいです。)
係員はまるで生まれて初めてビザを見るかのようにまじまじとパスポートを確認し、他の係員を呼んで何やら話し込んでからスタンプを押してくれました。ビザ持ってる人はそんなにレアなのでしょうか。
ちなみにこの入国ゲートの手前にATMが一台あり、この先にはありませんでした。エジプトの入国税は現金で支払う必要があるので、現金を持っていない場合はここで降ろしておく必要があります。
入管の建物を出て一回屋外を歩きます。
入国のスタンプも押してもらったしこれで終わりかと思って歩いていたらもう1つ門があり、オッサンがパスポートを確認してます(5回目)。これは出国税の徴収所でした。
現金で400エジプト・ポンドを払い、最初にもらったレシートも渡すと通してくれました。
ですがその数メートル先の門の出口にもう一人オッサンがいて、またパスポートを確認しています。(6回目)
これでいよいよ最後でした。イスラエル出国も合わせるとおおよそ1時間かかりました。
タクシーでダハブへ
ターバは一応街として地名はついていますが、実際はホテルとバス停ぐらいしかなくてほとんど街としての実体はないです。日差しを避ける場所や座る場所すらないのですぐに移動しました。
入国完了したらすぐ脇にタクシーのたまり場がありますのでそこからダハブへのタクシーに乗ります。
(1kmほど離れたバスターミナルからバスがあるようですが15時の一本しかないらしいです。)
タクシー料金を聞いてみると100新イスラエルシュケル(NIS)と言われます。さすがに高い気がするので他の人にも聞いてみたところ全員同じでした。他に移動手段のアテもないので仕方なくこの値段で乗ります。
7月のシナイ半島はめちゃくちゃ暑いのと緯度が低くて日陰が少ないので一刻も早くどこかに入りたかったです。
乗り込んでみると同乗していたイスラエル人9人もそれぞれ100NISずつ払っているみたいでした。
ダハブまで3時間弱ぐらい車走らせるだけで1000NIS(4万円ぐらい)儲かるなんてボロ儲けじゃないのか?よくわかりません。
そこから車でずっと砂漠を走ります。
道は舗装されていて状態は良いのでスムーズでしたが、テロが多い地域のため軍の検問が途中で4, 5回ありました。どの検問も運転手が窓から何か言ったらすぐに通してくれてパスポートを渡したりとかはありませんでした。
ずっと走ったらついにダハブに到着しました。
待ち時間や食事休憩も含んでエルサレムから約9時間の移動となりました。
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