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園のことを真剣に考えた伴走支援が魅力。共に保育業界を良くしていく心強いパートナーです

2024年春から「SNS活用支援」を活用してくださっている香椎浜保育園の越野理事長にお話を伺いました。

Saticleが実施する「SNS活用支援」は、いわゆる“バズ”は狙いません。しかし、園の持ち前の魅力を丁寧に取り上げ、ファンになってくれそうな人々にしっかりと届けることを大切にしています。

春・夏・秋とInstagramの運用を続けた結果、意外な人物からも反応があったのだとか……!詳しく聞いてみましょう。

お話を聞かせてくださった方
香椎浜保育園(福岡県 福岡市)
理事長兼園長 越野孝明先生

認可保育園 香椎浜保育園について
福岡県福岡市にある認可保育園。「すくすく・にっこり・なかよく・ぐんぐんと」を保育理念に掲げ、遊びと体験重視の保育を実践している。都市環境と自然環境の両方を享受できる立地が魅力である。
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サービス導入前の課題
・保育士人材の確保と定着
・衛生要因や動機付け要因の向上
・組織内の心理的安全性の向上

Saticleによるサポート内容
・SNS活用支援
・園内ワークショップ
・個別面談ワークショップ
・求人メディア『KOKONiMO』

雇用してもすぐに辞めてしまう保育士たち。どうしたら人材が定着するのか頭を抱えた

──はじめに、Saticleを知ったきっかけについて教えてください。

Saticleの存在を知ったのは私が香椎浜保育園に赴任した2021年のことでした。西日本新聞の一面で、元保育士が立ち上げた会社の取り組みが紹介されており、興味深く読ませていただいたことを覚えています。事業内容も保育に関わることだったので、ぜひ話を聞いてみたいと思い私からコンタクトを取りました。

──Saticleのサービスを導入する以前に感じていた課題について教えてください。

私が赴任した当時、香椎浜保育園には数々の問題がありました。給与や労働条件などの衛生要因や、職員たちのやりがいなどの動機付け要因が不十分であること。さらに、組織内における心理的安全性にも問題があり、これらを向上・改善させる必要性を強く感じていました。

その後、約1年かけてこれらの問題にメスを入れ、離職率は3分の1程度に抑えられ、年休取得率は格段に高くなりました。しかし、どうしても改善しなかったのが人材の確保と定着の問題です。

──保育士の雇用や定着に課題を感じていたということですか?

そうなんです。人材会社経由で保育士を雇用しても、1年以内にほとんどの人が辞めてしまい……。法人の規模と釣り合わないほどの採用コストをかけている状況だったので、経営的にもこれはマズイぞと危機感を抱いていました。

中にはやむを得ない事情で退職する人もいましたが、園や他の職員に対して言いたいことが言えないとか、イメージしていた園と違ったとか、何か策を講じる余地があったのではないかと感じる理由で辞めていった人も多く、歯痒かったですね。

こういった課題解決の一手となることを期待して、Saticleの求人メディア「KOKONiMO」や「SNS活用支援」を使ってみようと思ったんです。

時間の経過に伴いじわじわと効果を実感。戦略的なSNS運用により、園に共感してくれる人が増えた

──2024年の春からSNS活用支援を利用していただき半年が経過しましたが、どのような変化を感じていますか。

やり始めてすぐには効果を実感できなかったんですが、3か月目くらいからじわじわと効果が出てきたように感じます。現在は来年度から一緒に働いてくれる職員を募集しているのですが、新卒が3名、パートが1名、いずれも直接応募で問い合わせがありました。SNSで園の魅力をしっかりと伝えているからこその効果だと感じます。採用コストも削減でき、その分を子どもや職員たちに回すことができました。

また、SNSに力を入れたことにより、求職者ではない意外な人たちからの反応もありました。

──意外な人からの反応とは?

地域の方や職員の親御さんからの反応です。お世話になっている地域の魚屋さんが「いつもSNS見てるよー!」と声を掛けてくれたり、同じ地域の保育法人の関係者からも「香椎浜保育園のインスタはすごいですね」と褒めていただいたりしたことがありました。

さらに、職員の親御さんや親族の方が当園のアカウントをフォローしてくれていると知ったときはびっくりしましたね(笑)。職員の中に転職を検討している者がいたのですが、当法人のInstagramを見た親御さんが「こんなにしっかりと保育をしている園を離れてしまうなんてもったいないよ」と転職を再検討するように声を掛けてくださったようで、その職員は転職を取りやめました。

このように、求職者や入園希望者だけでなく、地域の人や職員の関係者の目に留まっていることが意外であり、嬉しいですね。SNSは園のファンを増やすためのツールだと実感しています。

──SNSの運用をアウトソーシングするメリットとは?

SNSの投稿自体は自分たちでもできるかもしれませんが、日々の業務と並行してSNSを継続的に運用していくには、それなりの時間と労力がかかります。職員に任せるとなれば、大きな負荷になるでしょう。そういった理由から、専門家にアウトソーシングすることにより自分たちの保育業務に集中できることはメリットだと感じています。
また、単に投稿するだけではなく、毎月のデータを分析して戦略的な提案をしてもらえる点も心強いです。

ワークショップをお試し導入。職員の声を吸い上げて今後に活かしたい

──香椎浜保育園では「園内ワークショップ」も導入していただきましたが、率直な感想をお聞かせください。

組織内の心理的安全性を高めることや、職員間のコミュニケーションの活性化をねらい、試しに「園内ワークショップ」をやってみることにしました。
職員同士が交流し、お互いの価値観や保育に対する考え方を話し合う機会をもつことができたので私としては手応えを感じていたのですが、職員からは、もう一歩踏み込んだ内容のワークをしたいという声も。そういった職員の意見をもとにSaticleから提案してもらったのが「個別面談ワークショップ」です。

──新たに「個別面談ワークショップ」を試してみて、いかがですか。

まずは組織のキーパーソンとなる10名が「個別面談ワークショップ」に参加してみることにしました。Saticleのスタッフと1on1のワークショップを行い、自分や組織についての考えを掘り下げていくというものです。
こういった面談は私が行うこともできますが、1on1の相手が外部のサポーターだからこそ、普段から一緒にいる私や同僚には言いにくいことをありのまま話せるのではないかと考えています。職員にはとにかく思いの丈をすべて吐き出してほしいですね。

実は明日、Saticleからワークショップのフィードバックをもらう予定なので楽しみです。職員たちの意見を知り、組織づくりに活かしていきます。

園に対して誠実な思いをもって取り組んでくれる。園経営の伴走者としてさらなる成長に期待しています!

──Saticleのどのような点を気に入っていただけましたか。

若手の保育者や学生たちの動向に詳しく、ニーズに合った提案をしてくれたり、最新の情報を共有してくれたりするところですね。代表の悦田さんの生まれもったよいキャラクター性もありますが、組織のことやチーム理論などを常に勉強し、保育現場で活かしていくためにはどうすればよいのかを一緒に考えてくれるところを頼もしく感じています。まさに園経営の伴走者であり、私はSaticleのことを外部にいる採用広報スタッフと捉えています。

また、Saticleのスタッフには保育経験者や保育に知見のある人が多いためか、SNSの運用や求人の記事制作に関しても、香椎浜保育園に対して誠実な思いをもって取り組んでもらえていると感じます。

──Saticleに期待していることやご要望があればお聞かせください。

今後、保育業界内ではSaticleのサービスを必要とする法人が今よりも増えてくると予想しています。それに際し、Saticleは組織を拡大する決断を迫られるはずです。この壁を超えるのはおそらく容易なことではありません。しかし、ぜひ難しい局面を乗り越えて企業として成長してほしいと思っています。ビジネスのパートナーとして隣で応援しています。
また、私自身も自分の法人だけでなく、保育業界全体がよくなってほしいという思いのもと経営をしているので、Saticleの力によってこの業界がよい方向に変化していくことを願っています。

──香椎浜保育園の今後の展望を教えてください。

労働環境などの大きな問題が改善されてきたからこそ、その影に隠れていた細かい課題が見えてきました。現在はその1つひとつと向き合い解決策を講じている最中です。

私が理事長に就任した当時から「ここで働いていてよかった」と思える園を目標として改革を進めてきましたが、ゴールはまだまだ先にあります。
職員たちが香椎浜保育園で働いていることを誇りに思い、自慢できる園にしたいです。それは利用者に対しても同じで、香椎浜保育園に子どもを預けていることを保護者が周囲に自慢できるようになってくれたら嬉しいです。
そのためには、もっともっと香椎浜保育園のブランド力を高めていかなくてはいけませんね。

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