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本来無一物

勝手にいろんなものを抱え、苦しくなっていました。
私に対する想いや期待、心配。
みんなのやさしさ。

勝手にいろんなものを握りしめ、苦しくなっていました。
与えられていたもの。
持っている、と思っていたもの。
選択することで、何かが得られる未来と、何かが失われる未来。

悪い人のいない世界で、みんなはいろんなことを伝えてくれます。
選択肢は無数にあり、どうするのかは私。
なのに、何を選択していいのか、わからなくなっていました。

選びたくない。
誰も排除したくない。
みんな大事。

気づけば私はひとりで瞑想していました。

すると、本来無一物、という言葉が浮かびました。

そっか、そうだよね。

そもそも私は何にも持っていない。
だから、失うものは何もない。
はじめから何にも持っていないのです。
ならば、ただ自由に、自らに由りながら今を生きます。

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