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おセンチメンタルジャーニー①

9/21(水)

T×× S××××というカレー屋さんで面接。
スパイスというものに触れ、学ぶ事で、予防的に体の内側から健康になりたい。T×× S××××のデザインやブランディングに興味があり、関わることでその辺を学ぶことができれば。が志望動機だった。
鬱の状態から目覚めたのは、8/11(木)、山の日だ。それからで言うと2社目の面接。

T×× S××××が求めているのは、最低源元気であること。その上で自分がその会社に加わる事で何かメリットとなる部分があるか。
自分のことを聞かれ、浮かんでくる言葉を必死に手繰り寄せ、並べ、これまでの自分のことを、今の自分を、これからの自分を、伝えた。もちろん鬱になったこと、その期間で気付いた過去から続く自己肯定感のなさなども含めて。自己肯定感のなさとは、自分を、自分の行動を肯定できない、つまり、今までの人生において強みというものを積み重ねることが出来ていないということになる。

喋りながら、そして、そう言われて気付いた。あぁ、確かに今の僕は元気ではない。かけ離れている。つらつらと特技や強みなんか出てこない、ネガティブな状況をつらつらと並べて、そこからどうしていくかしか出てこない。現時点で元気ではない、元気になろうとしてるんだ。元気になろうとしてるのは自分でも気付いていた。だが他者から現時点で元気ではないということをまじまじと気付かされたのは、この時だったのかもしれない。気付きとは、それがネガティブであろうが、ポジティブであろうが、気付いたということだけでも前向きなことだと最近は思う。ちゃんとした気付きがないまま、がむしゃらに進もうとするから不安になるのだ。

この面接で有難かったのは、オーナーが「お前は元気じゃない。それじゃ接客によってお客様を喜ばせることはできない。マイナスな要素のあるお前を雇っても会社のイメージにマイナスをつけてしまいかねない。だから不合格。」で終わらなかったことだ。
後半は、気を遣ってもらいながらカウンセリングをしてもらったような感覚だった。T×× S××××の裏側を、そしてオーナーの頭の中を少し見せてもらえた。その心遣いがありがたかった。

この面接で決まったことは、"とりあえず元気になろう"だった。2人で静かにだが、スローガンのように何度も言った気がする。噛み締め、染み込むように。そして、当分は客として、T×× S××××にお邪魔して、そのオーナーに「おぉ、元気になったな」と言わせるのが目標だ。


そんな面接が終わり、帰りの車の中。面接で言われたこと、気付いたことを反芻しながら、時には落ち込みもしたが、気付きのおかげで、落ち込みきることは無かった。自分の現時点の状態を認識し、背伸びせず、今出来ることはなんなのかと考え、思考が回り続けていた。前向きなのだが、少ししんどかった。

そして、車で走っている時の音にカラカラと金属製のものを引き摺ってるような違和感を感じ、空き地のような場所を見つけ、確認のため車を停めた。車の後ろに回って、下を確認したところ、錆びたパイプのようなものが垂れ下がり、地面に着いていた。母の車だったので、母に連絡すると、レッカーでの移動が必要とのことだった。面接の不合格もあり、早く帰って頭を整理し、休みたいところだったので、さらに疲れを感じた。

そんな時、佐々木さんからのLINE。曲のURLと共に「これめちゃくちゃいい」という文章。ぼく達の間で良くあるやりとりである。その曲のタイトルは、僕もよく知る"Dilemma"なのだが、聴いてみると原曲には無いホーン(サックス?)が入ったリミックスだった。外に目をやると、綺麗な夕暮れが広がっていた。
おセンチな気持ちにホーンの音が染み渡り、夕暮れの空が頭と心をほぐしてくれた。
あぁ、僕は音楽と自然が好きで、そして救ってもらってるんだなと改めて感じた。
おセンチな気分には、ホーン(サックス?)と夕暮れ。この相性の良さにも気付けた。
なんて絶妙なタイミングでLINEを送って、しかも絶妙な曲を送ってくるんだ佐々木さん。ありがとう。あなたはきっとソウルメイトってやつだ。自分の強みも無けりゃ、自己肯定もできない、でもあなたと仲良くなった自分を誉めてやりたい。

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