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井手正和『発達障害の人には世界がどう見えるのか』

※内容のネタバレを含みます。というか読んでないと分からないと思います。

発達障害当事者にとっては『定型発達の人はどんな世界にいるのか』『自分以外の発達障害の人はどんな世界にいるのか』が疑問なので手に取った本書。

2章、刺激へ順応しない話、時間分解能の話が面白い。定型さんは『リミッター』をかけて情報処理をしているらしい。故に細かい感覚を拾わず、続く刺激には慣れる。このリミッターって具体的に何だ??
色んな意味でリミッターがない自覚はある(興味があるとやめられない等)。このリミッターの話も同じなんだろうか?

爪も噛むし髪の毛抜くし、「まだ痛くないの?」って歯医者に驚かれるレベルで歯を削られても平気だし、自分の疲れにも気付けないし、感覚鈍麻はめっちゃある。
痛みを感じると生きてるなーって感覚になる。今通ってる歯医者は問答無用で麻酔打ってくるから嫌だ。話が逸れた。

3章、身体近傍感覚。もはや何を言っているのか分からない。杖や車が体の一部になるってどういう感覚なんだ??
エゴセントリックな自覚はある。世界は私を中心にして回っている。だって私の世界だし。他人を軸にして生きていけるかよ。けど、他人同士の関係性も見ているつもりなんだが……分からん。
運動の微調整は本気でできない。ダンスとか死ぬしかなかった。
それにしても、発達障害当事者の私の周りにいた定型さんは、みんな『その行動はおかしい、他の人に迷惑をかけてしまう』しかなかったなぁ。自己肯定感が育つわけない。あらゆることが不安でしかないわ。

4章、発達障害者のできることに芸術系挙げる人って、何で多いん?私は絵も音楽も苦手です。あ、彫刻とかで微妙なカーブとかにこだわってみたいかも。
前の記事でも書いたけど、感覚過敏は機械屋とか技術屋向いてると思うんだがなぁ。

終章、自分自身の記録と振り返りは重要。これやるアプリ作りたい。

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